フランス代表のディディエ・デシャン監督が勝利の喜びを語った。フランス『RMC sport』が伝えている。

10日に行われたカタール・ワールドカップ準々決勝でイングランド代表と相まみえた前回王者フランス。立ち上がりは両チームが慎重な入りを見せた中、17分にMFオーレリアン・チュアメニがボックス手前中央から右足を振り抜くと、強烈な一撃がゴール左下隅の完璧なコースに決まり、先制に成功する。

試合を折り返して52分にはPKを献上してしまい、これを相手FWハリー・ケインに決められて同点に追いつかれるが、78分にFWアントワーヌ・グリーズマンの左サイドからのクロスにFWオリビエ・ジルーが頭で合わせて、勝ち越しゴールを奪取。この1点のリードを最後まで守り切り、2-1で勝利した。

デシャン監督は試合後、「最高だった」と喜びのコメント。チームのパフォーマンスとメンタリティを称賛した。

「大勝負だった。我々はフィジカル、そして技術に非常に優れたイングランドと戦った」

「ベスト4に進出できたことは素晴らしいことだ。しばらくの間は時間を忘れたい」

「我々のチームにはクオリティがあるが、マインドという面でも素晴らしい状態にある。ラッキーな部分もあったかもしれない。2回もPKを与え、相手が勢いを増してしまったが、このわずかなリードを守り抜いたのは、我々の心とガッツだ 」

また、準決勝で対戦するモロッコ代表について言及。決勝トーナメントでスペイン代表、ポルトガル代表を破るサプライズを見せたチームを警戒した。

「モロッコは尊敬と称賛に値する。我々が予想していた対戦相手ではなかったかもしれないが、5試合で1失点とは、驚き以外の何物でもない。我々はそういったことを真摯に受け止めたいと思う