日本サッカー協会の反町康治技術委員長が12月12日、メディア対応を実施。PK戦強化に乗り出す構えを明かした。
日本は現地時間12月5日、カタール・ワールドカップの決勝トーナメント1回戦で、クロアチアと対戦。1-1で突入したPK戦の末に接戦を落とした。
延長戦を含めて120分は五分五分の戦いを繰り広げたが、最後のPK戦に限っては完敗だった。日本は4人のうち3人がGKにセーブされたのに対し、クロアチアは左ポストに当てた1人以外、全員が成功。前回大会は2度のPK戦を制し、決勝まで勝ち上がった難敵に圧倒的な差を見せつけられたのである。
反町技術委員長は危機意識を強く感じているようで、「『PK戦だから、運に任せるね』で終わってしまうのではいけない」と断言。今後の取り組みとして、次のような考えを示した。
「今、U-16日本代表が、パラグアイで試合をやっている。その時に結果を問わずにPK戦をやってくれと話をしている。これが最終的にどうなるか分からないにしても、何かしらそういう経験を、違う国のチームとやることによって、久々のPK戦にならないようにする。駆け引きとかも色々ある。キーパーのサイズも違う。そういうのを親善試合とかでも、我々としては今後、許される限りやっていこうかなと考えている」
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要するに、ある程度、融通が利く非公式戦で、試合結果にかかわらずPK戦を実施し、経験値を高めていこうというアイデアだ。この発案は日本のサッカーファンの間でたちまち話題となり、ツイッターに様々な意見が集まっている。
「何もしないよりはまし」
「絶対にやらないよりやった方がいい」
「慣れって大きい」
「W杯と同じ緊張感はないが、内輪の練習だけでやるよりかは遥かにまし」
「親善試合でできないことをW杯でできるわけがない」
「取り組みは悪いことではないが、本質からあまりにも外れている」
「なんのプレッシャーも無い場面でのPK練習に意味ある?」
「PKの最大の敵はプレッシャーだからPKに強い奴はずっと強い」
「データとか取られそう」
日本は4年を掛け、反町技術委員長が口酸っぱく唱える「勝負強さ」を身につけられるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部