フリアン・アルバレスへのアシストシーンが反響を呼ぶ
アルゼンチン代表FWリオネル・メッシは現地時間12月13日のカタール・ワールドカップ(W杯)準決勝、クロアチア代表戦で先制のペナルティーキック(PK)を含む1得点1アシストの活躍を見せ、3-0の勝利に大きく貢献した。特にFWフリアン・アルバレスのゴールを導いたアシストシーンのドリブルは大きな反響を呼んでいる。
2-0で迎えた後半24分だった。メッシは敵陣右サイドでDFヨシュコ・グバルディオルと対峙。ドリブルで縦への突破を試みたなか、グバルディオルも粘り強く付いて対応する。ここで一度立ち止まったメッシは、その場でターンして再び縦への突破を図り、そのままエリア内に侵入し、最後はアルバレスのゴールをアシストした。
グバルディオルは20歳の若さながらクロアチアの守備の中核を担うセンターバック。決勝トーナメント1回戦の日本代表戦でもFW浅野拓磨らを1対1で圧倒していた姿も記憶に新しく、今大会で最も評価を高めたDFと言っても過言ではない。
そんな難攻不落のグバルディオルをメッシは見事に攻略してみせた。全盛期ほどのスピードこそ感じられないが、抜群のテクニックと緩急をつけた変幻自在のドリブルで翻弄した。
英サッカー専門誌「フォー・フォー・ツー」は「リオネル・メッシがヨシュコ・グバルディオルを破壊」と見出しを打って報道。「メッシは右サイドでボールを持つと、今大会で最も傑出したスターの1人であるヨシュコ・グバルディオルでさえ付いていけないドリブルでファイナルサードを突破した」とアシストシーンを描写した。
メッシはこの試合でアルゼンチン代表のW杯歴代最多得点記録(11得点)を塗り替え、元ドイツ代表ローター・マテウス氏が持つW杯最多出場記録(25試合)にも肩を並べた。フランス代表とモロッコ代表の勝者がアルゼンチンと決勝の舞台で対戦するが、絶好調のこの男を止められるDFは存在するのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)