レグラギ監督はアフリカ勢として初のベスト進出の快挙を後押し

 モロッコ代表は、カタール・ワールドカップ(W杯)でアフリカ勢として初めてベスト4に駒を進めた。チームを率いるワリド・レグラギ監督の学びの姿勢が注目を集めている。

 英メディア「フットボール・ロンドン」は12月14日、「アーセナルのミケル・アルテタはW杯でフランス代表と対戦するモロッコのワリド・レグラギをいかにして助けたか」、という記事を公開した。

 レグラギ監督は今年8月31日にバヒド・ハリルホジッチ前監督の後任としてモロッコ代表監督に就任。3か月弱の準備期間でこのW杯に臨み、アフリカ勢初のベスト4に進出という快挙を成し遂げ、自身もベスト4に進んだ初のアフリカ人監督となった。

 この快挙のおよそ1年前、レグラギ監督はアーセナルのミケル・アルテタ監督が行ったオンラインセミナーに参加していたという。このセミナーでアルテタ監督はFAカップの準決勝(2019-20シーズン)でマンチェスター・シティに勝利した際のアイデアを受講者に披露。記事ではレグラギ監督が同業者から積極的に学ぼうとするその姿勢が絶賛されている。

「レグラギの功績がすべてアルテタによるものではないが、彼の学ぶ姿勢こそ最も興味深いことだ。彼の監督としての株は間違いなく上昇し、水曜日の夜(フランス戦)は世界中の人が彼を応援することになるだろう」

 レグラギ監督は2012年に現役を引退。モロッコ代表のアシスタントコーチやモロッコのFUS、ウィダードACなどのクラブチームの指揮を経て代表監督の座に就いた。国の歴史に名を刻んだ努力家の指揮官は、準決勝のフランス戦でも世界を驚かせることができるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)