カタールW杯日本代表GKシュミット・ダニエル(30)や元日本代表MF香川真司(33)らを擁するシント=トロイデンVV(STVV)は15日、ベルント・ホラーバッハ監督が今季終了後に退任することを公式発表。日本代表をカタールW杯ベスト16に導いた森保一氏の去就にも注目が集まっている。

 ホラーバッハ氏はハンブルガーSVやベルギー1部ムスクロンを率いた後、2021/22シーズンからSTVVを指揮。昨季は今年2月に香川真司がデビューしてからリーグ戦で6勝2分と無敗でシーズンを終了。UEFAヨーロッパリーグのプレーオフ出場圏内の8位まであと一歩のところまで迫っていた。

 ただ今季は元日本代表FW岡崎慎司(36)が加入したとはいえ、FW原大智(23)の退団もあり決定力不足が深刻化。リーグ戦17試合を終えて10位につけているが、チーム全体の得点数は「17」とリーグ全体で3番目の少なさとなっている。ただ一方で失点数は「19」と4番目の少なさであり、シュミット・ダニエルを中心とした守備陣の奮闘が光っている。

 そんな中、STVVはホラーバッハ監督と今季をもって契約満了とし、来季の契約を更新しないことで合意したと公式発表。立石敬之CEO(最高経営責任者)はクラブ公式サイトを通じて「私たちは話し合いの結果、彼の意思を尊重することにしました。彼は、この2年間監督として、そして人として、友人として素晴らしい存在でした。彼の次のチャレンジを応援したいと思います」と、監督にSTVV退団の意思があったことを明かしている。

 一方、日本代表の森保一監督はカタールW杯で優勝候補のドイツ代表やスペイン代表を撃破。決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表に敗れたとはいえ、日本サッカー協会(JFA)から手腕を高く評価されている。

 一部メディアはベスト16敗退後、JFAが森保一氏に日本代表監督続投のオファーを提示すると報道。ただ同氏の海外挑戦やSTVV監督就任の可能性も伝えられており、去就不透明という見方が広まっている。

 それだけに今回のSTVV監督人事の関する公式発表をうけて、STVVの公式ツイッターアカウントには「マジで森保一監督招へいするのか」、「森保さん海外挑戦かな」といったコメントが寄せられている。

 これまでMF鎌田大地(26)やMF遠藤航(29)、DF冨安健洋(24)と日本代表選手を次々と輩出してきたSTVV。来季に日本人監督の招へいに動くかどうか注目が集まる。