現地時間12月17日、カタール・ワールドカップ(W杯)の3位決定戦が行なわれ、クロアチア代表とモロッコ代表が対戦し、2-1で前者が勝利を収めた。
この試合で、クロアチアの主将ルカ・モドリッチはフルタイムでプレー。スコアに関わることこそなかったが、攻守にわたって存在感を発揮し、試合後は小さくガッツポーズを見せた。
チームの全7試合に出場した37歳について、ブラジルメディア『globo』は「今大会におけるモドリッチのオペラは幕を下ろした」と綴っている。
「クロアチアの10番はW杯にこれで別れを告げるだろうが、その姿は間違いなく名選手の仲間入りをしている。37歳の彼はピッチ上でシンプルなテクニックとインテリジェンスを発揮し、不屈の精神で走り続け、自身4度目のW杯でもその輝きを失うことはなかった。まだ正式な“代表引退”ではなく、1年半後のEUROに出場する可能性を残している。それを疑う人はあまりいない」
また、モロッコ戦でもそのプレーぶりは「衰えていない」と絶賛している。
「1試合平均11kmを走る彼は、しばしば敵陣でDFとDFの間に身を投じたかと思えば、次の瞬間には自陣でボールをクリアする。常にボールの後ろにいて、ピッチでどこにでもいるのが彼だ。
モロッコを相手に彼らの戦術的なフォーメーションを上回るパスを繰り出し、先読みで試合をコントロールしていた。その存在を無視できるものはいなかった。その名前は、ジーコやプラティニ、ジネディーヌ・ジダンなど、数多のW杯のスターと肩を並べるにふさわしいものである」
前回大会はファイナルに進出しながらもフランスに敗れ、やりきれない表情を浮かべていたモドリッチ。しかし、今大会の試合を終えた名手は、ほっとしたような笑顔で締めくくっていた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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