フランス大統領のエマニュエル・マクロン氏が、フランス代表に労いの言葉を送った。
FIFAワールドカップカタール2022決勝が18日に行われ、フランス代表はアルゼンチン代表と対戦。試合は2失点を喫するなど、前半はシュート数「0」で折り返したが、80分にキリアン・エンバペがPKから1点を返すと、81分にもエンバペが追加点を挙げ、試合を振り出しに戻した。延長戦に突入し、108分に勝ち越しゴールを許したものの、118分に再びエンバペがPKを決めて3-3で120分が終了。しかし、PK戦の末に敗れ、フランス代表の連覇達成はならなかった。
現地で観戦していたマクロン大統領は試合後、フランスメディア『RMC Sport』で「前半終了時、我々はとても離れていた。あのようなところから戻ってくることはあるが、それはフットボールの歴史ではとても稀なことだ。だから、戻ってこられたことはとても驚きだった」と諦めなかったチームを称賛し、次のように続けた。
「エンバペとチーム全体が成し遂げたことは並外れたことだった。再び自分たちが熱望しているということを感じられたから、彼らはやってのけると信じていた。どこからともなく戻ってきた後半は奇跡的だった。そして追いつくことができたんだ」
また、マクロン大統領は1966年大会の元イングランド代表ジェフ・ハースト氏以来、史上2人目となるW杯決勝でのハットトリックを達成し、通算8ゴールで今大会のゴールデンブーツ賞(得点王)に輝いたエンバペにも言及。「エンバペは偉大な選手だが、彼はまだ若い」と今月20日に24歳の誕生日を迎える同選手はフランスの誇りだと強調した。
「彼にはまだ24歳だと言った。彼はW杯の得点王になった。すでにW杯優勝も経験しているし、再び決勝へと勝ち進んだ。私は彼と同じくらい悲しかった。近づいたけれど、最終的には試合に負けてしまった。でも、彼には私たちをとても誇りにしてくれたと伝えた。それがスポーツというものだ」