サッカー日本代表は23日、キリンカップサッカー2022でアメリカ代表相手に2-0で勝利。ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC所属MF三笘薫が途中出場で追加点を挙げた。その中、FIFAワールドカップ・南アフリカ大会とブラジル大会出場経験を持つ大久保嘉人氏が、同選手にカタールW杯で求められることを語っている。
今年3月のカタールW杯アジア最終予選・オーストラリア戦で2ゴールをマーク。日本代表をW杯出場に導くと、今年6月のキリンカップサッカー2022・ガーナ戦でも1ゴール1アシストと結果を残していた。
そんな三笘薫はアメリカ戦で68分からピッチに立つと、88分に左サイドからドリブルで中央へ切り込む。そしてペナルティエリアに侵入すると右足からシュートを放ち、ゴールマウス右隅を突き刺した。
TV中継で解説を務めていた大久保嘉人氏は、三笘薫のドリブル突破を「日本代表にとって大きな武器」と絶賛。その上で「対戦相手国はスカウティングで(三笘薫のドリブル)かなり警戒してくるし、ドリブルをさせないようにする。もっと対策されるので、そこをどう攻略するかが日本代表にとって大事」と語るなど、同選手の個人戦術が勝敗の行方を左右するとの見方を示した。
三笘薫については以前、森保一監督が「個人能力で打開できる能力のある選手」と評した上で「彼自体が戦術」とコメント。同選手のドリブル突破やチャンスメイクに期待を寄せていた。それだけに、今回の大久保嘉人氏の発言に対しても、一部のSNSユーザーから「個人頼みになっている」といった批判の声が上がっている。
なお日本代表は今月27日にエクアドル代表との対戦。カタールW杯開幕直前の11月17日にはカナダ代表との強化試合を控えている。ドリブルで違いを生み出す三笘薫だが、アメリカ戦で結果を残したことによりカタールW杯メンバー入りに近づいている。