■「戦争がなくなること、ほかには何もいらない」
ハルキウ市内、地下鉄の駅構内
ロシア軍の攻撃は毎日のように続いていた。ロシア国境から30キロに位置するウクライナ第2の都市・ハルキウ。市内を走る地下鉄の駅が、ミサイルから身を守る避難シェルターともなっている。
駅構内の通路につながるドアを入ると、その先には子どもたちのための学校があった。地上では学校も標的となるため、ハルキウ市が地下鉄の駅に教室をつくる取り組みをはじめたのだ。戦争が起きていても、子どもたちの学びの場を守ろうとしていた。
「戦争がなければよかったのに。戦争がなくなること、ほかには何もいらない」
「平和な空がほしい。静かで穏やかであってほしい」(5年生児童)
日本の支援の現場で
