■間渕医師が取り組んだ改革
間渕医師
まず手を付けたのが、突発の事態に備えること。「収容場内で急変が起こった場合には、119番をして救急車で救命センターへお連れすることになる。発生してから病院へ行って救命治療が開始されるまで、おそらく1時間弱かかると思うが、その間の最低限の救急救命治療をできるような医療資器材、あるいは薬品が必要だが、私が着任した時に何もなかったので揃えてもらった」。
「入管での医療はすべて公費負担になっているので、国民的なコンセンサスが果たして得られるのかなと悩んだこともあるが、結果的には全部やった。正直コンセンサスを得ようにも一般国民はほとんど情報を得ていない。入管で展開されている医療がどんなものか一般の方は全く知らない。私自身も知らなかった」(間渕医師)
名古屋入管に間渕医師が来てから、診療室の雰囲気が変わったという。常勤看護師の蜂須賀礼子さんは「ひとことで言えばパワフル。私たちよりも元気。いつも先を見て対応してくださっているので、本当に心強い」と語る。
4年前には行われていなかったカンファレンス
