欧州の国内シーズンが先週末でついに終了した。英紙『Daily Mail』は「今冬にカタールで開催される2022年ワールドカップは、もう手の届くところに来ている。2022-23シーズンの戦いが始まるころには、もう目前だ」と説明し、すでに出場が決まっている29か国を徹底分析。日本については以下のように記している。

「イランと同様、複雑なアジア予選を勝ち抜いた日本は、アジア最終予選でグループ2位となり、カタールへの切符を手にした。意外なことに、サウジアラビアが日本より上位に入ったが、首位をその2か国で争ったのは間違いない。オマーンとサウジアラビアに敗れた日本は、最後の7試合で6勝と巻き返し、安全な通過を決めた」

 森保一監督については、「ロシア・ワールドカップで日本をベスト16に導いた西野朗が退任。2018年に男子オリンピック代表監督との兼務で、日本代表の指揮を執ることになった」と伝え、その手腕を称えている。

「日本サッカー協会は当時、元アーセナルのボス、アーセン・ヴェンゲルを候補に挙げていたが、森保監督は良い仕事をした。就任49試合のうち35勝を挙げ、日本代表を2019年アジアカップの決勝に導いている」
 
「スターマン」には、リバプールでプレーする南野拓実をチョイス。「今シーズンのリバプールで思うような出場時間を得られていないかもしれないが、ユルゲン・クロップ監督から与えられた試合時間を最大限に活かしていることは間違いない」と、高評価を下している。

「カラバオカップで重要なゴールを奪い、FAカップでもさらに貢献した南野は、クロップ監督の縁の下の力持ちとして大きな役割を担っている。彼の勤勉なスタイルと敵を捕まえる本能は、カタールで大きな脅威を与えるだろう」
【動画】落ち着きが半端ない!リバプール南野拓実の全10ゴール&プレー集!

 同紙はトロフィーを獲得できる可能性も5段階で採点しており、日本が「1」なのに対し、同じグループEのスペインとドイツはいずれも「4」となっている。実績やFIFAランクで劣る森保ジャパンの下馬評が低いのは致しかたない。ただ、毎回何かしらの予想外の出来事が起こるのがW杯だ。

 ドーハの悲劇から29年。日本サッカー因縁の地が首都のカタールで、サムライ戦士は世界に衝撃を与えられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部