日本代表MF守田英正(サンタ・クララ)が、強豪国相手の戦い方、そしてワールドカップ(W杯)について語った。

最終予選で苦しみながらも7大会連続7度目のW杯出場を決めた日本代表。6月にはキリンカップをはじめ、ブラジル代表やパラグアイ代表との親善試合が予定されており、12月の本番に向けて選手たちにとっては大きなアピールの場となる。

最終予選でシステムを[4-3-3]に変更してからはインサイドハーフのレギュラーとしてプレー。チームのW杯出場に大きく貢献していた。

その守田だが、左ふくらはぎに違和感があり別メニュー調整。2日のパラグアイ代表戦の出場は難しいものと見られている。

試合前日の1日に行われたメディアのオンライン取材に応じた守田はコンディションについて「日に日に良くなっているので、良くなりそうです」とコメント。「6日(ブラジル代表戦)に合わせてという感じですけど、どうなるかわからないです」と、現時点での回復具合でいつプレーできるかは不透明だとした。

W杯本大会までは半年を切った中での大事な4試合。サバイバルという見方もできるが、「サバイバルですけど、自分自身に目を向けて何をすべきか。やることをしっかりやれば、割って入っていけると思うので、特別気負わなくて良いというか、今まで通りやりたいと思います」とコメント。すべきことをして選ばれると意気込みを語った。

今回の4試合の中には、ブラジルやガーナ代表といったカタールW杯に出場するチームとも戦う。その中で、アジアとの戦い方は変わってくるが、「僕はボールを保持して握っていきたいという思いがあります。ただ、実質相手のレベルに合わせて守備の仕方が変わるのは仕方ないですし、後ろに比重を置いてブロックを作って、前に出ていく力を貯めておくという感じです」と、強豪相手の戦い方をコメント。「カウンターを狙うときは、その時のスピードやパワーがすごく大事なので、その時に力を温存しながら前の選手に負担をかけさせないで後ろでどう守るかというのもあります」と、攻撃に繋がる守り方があるとした。

また「あとは、守備で奪うポイントはもっと明確にしなければいけないと思いますし、ズルズル下がって後ろに人がいるだけという状況になってはいけないので、人がいる分、ちょっと安全というか、ちょっとボケてしまうようにならないように、人がいる分、1人1人のタスクだったり、やるべきことをしっかり振り分けができた上で、前の選手を温存して、奪った後に繋げていくということを目指していければ、格上相手でもカウンターは刺さると思うので、そういう戦い方は大事になると思います」と語り、しっかりと狙いを持って守備をして、攻撃を計算して守る必要があると語った。

カタールW杯では、ドイツ代表、スペイン代表と世界でも屈指の強豪との対戦が決まった。そのことについては「決まったときは楽しみだなと思いましたし、僕自身は強豪国とまだ試合ができていなかったです。僕たちが優勝しにいくのであれば、グループステージから強豪国に対して勝っていく必要があるので、試されているなという感じです」とコメント。強豪との対戦が楽しみだとした。

その一方で、埋めなければいけない差も大きい。守田は「守備のところは明確にしていくべきだと思いますし、攻撃に直結すると思います」と守り方に言及。「どうしてもボールを保持される時間帯、押し込まれることが多くなるので、攻撃することを逆算してうまく守備をしなければいけないと思います」と、ただ守るのではなく、攻撃に繋がる守備をしっかりとしたいと語った、

その上で「どこまでボールを奪ってからカウンターを作っていくか。前線の選手が前からプレッシャーをかけた時についていけずに間延びするということは最終予選でもあったので、そこの基準というか、チームで機能する部分が大事だと思う」と、チーム全体で連動してやっていきたいとした。

そんな中、遠藤航(シュツットガルト)、田中碧(デュッセルドルフ)との3人で最終予選の最後をたかったが、その3人で戦うイメージについては「正直引きたくないなという思いがあります。強豪国になればなるほど浮き上がっては来ないですが、誰が奪いどころだなとか、そういうのをあらかじめ分かっておく必要がありますし、そこを逆算して用意する必要があると思います」と語り、狙いどころをしっかりと絞って、攻撃に繋がる守りをしたいと語った。

また、強豪相手には引いた守るだけではダメだとされ、吉田麻也(サンプドリア)も「ボールをいかに保持するか」が大事だと語っていた。そのために必要なことについて守田は「自信ですね」とコメント。「技術云々、ポジショニングというのは必要ですが、ボールを受けたい、奪われないという気持ちが大事。まずはそこがないとチーム戦術は成り立たないです」と、ボールを受けたいと思うことが大事だとし、「まず前提として自信やボールを引き込む動きを全員が強豪国相手に持てるかが大事になると思います」と、消極的になっていては不可能な話だとした。