サッカー日本代表OBの前園真聖氏(48)が15日、自身のツイッターアカウントを更新。14日のキリンカップサッカー2022・日本代表対チュニジア代表を録画で見たことを報告するとともに、日本代表の問題点を指摘している。
日本代表がチュニジア戦でDF吉田麻也(33)ら守備陣のミスから失点を重ねると、0-3で敗北。前園真聖氏は14日23時45分ごろに「試合は見れてないが結果からなんとなくの試合内容はわかる」とツイートしていた。
そんな前園真聖氏は15日10時すぎに再びツイッターを更新。「録画した試合を仕事前に見た」と切り出すと、「チュニジアは日本をリスペクトしてブロックを作りカウンターの戦術でしっかり分析してた。同じ4-3-3だけどチュニジアは4-1-4-1で1トップにして、中盤でのプレスの速さと圧で日本を圧倒。日本はミスでの失点は個人と連携ミス。これを見逃さず決め切るチュニジア」とチュニジア代表を称賛。
「3失点より気になるのは攻撃。前半の決定機を決めれば流れはかわったかもしれないが、決める時に決めないとよくある展開。livedoorコラムでも何度も言ってきたが、決まったシステムに人を替えて当てはめるのではなく、システムも試合の中でかえれないといけないし、選手の組み合わせも大事」
「4-3-3と4-2-3-1がベースだが、気になったのは南野と鎌田のポジションが重なること。南野はサイドにはり縦に突破するプレーではないから中央にポジションを取るので鎌田とスペースが重なり窮屈になります」
「鎌田は下りてポジションを取るしかないが、鎌田の良さはライン間にポジションを取り受けるのが上手な選手だからおりてボールをもらっても怖さがない。しかもチュニジアが下がっている中で鎌田がおりなくても吉田と板倉が前に運べばいいだけだ。選手の組み合わせ次第で選手の良さが消えてしまう」と日本代表の攻撃陣が抱えている問題点に触れる。
さらに同氏は「そして気になったのは、試合の状況の中でフレキシブルにシステムもかえられないこと。システムだけではなく、試合中に選手への細かい指示が出されているのか気になる」と森保一監督をはじめコーチ陣から選手に対するアプローチにも言及。
「相手が1トップなら3バックも早いタイミングで試みれたし。前半ハーフスペースやサイドからのクロスでチャンスを作ったが反復されす、三笘が入ってから何度かサイドを崩せた。遠藤が確実に狙われていた中で受ける時に最終ラインやサイドにおりてプレーさせる指示が “試合中“になかったのか!? いろいろ思うことがある」と持論を展開している。
そして「ドイツとスペースがチュニジアのような戦いをすることはないが、コスタリカorニュージーランド戦では今回と同じ展開になりえる。W杯までに9月に2試合と直前に試合ができるか分からないが不安と悔しさがの残る試合になった。集まる時間がほとんどない中で、選手の迷いや不安があることが1番良くない。はっきりとした明確な戦い方と試合の中での修正ができないと本大会も厳しくなると思う」と締めくくった。
日本代表は今月のキリンチャレンジカップ・キリンカップサッカー計4試合を2勝2敗で終了。森保一監督の采配に対して一部から疑問の声が上がる中、前園真聖氏が鋭く切り込んでいる。