日本代表FW相馬勇紀(名古屋グランパス)は25日、メディア対応を行なった。
19日に行われたEAFF E-1 サッカー選手権2022・第1節香港代表戦では先発メンバーに名を連ねると、開始早々の直接FKを含み、2ゴールを挙げる活躍を見せた相馬。24日に行われた第2節中国代表戦では、スコアレスの状態で迎えた82分から途中出場したことについて、同選手は「あそこでチームを勝利に導けなかった悔しさがすごい残っています」と悔しさを滲ませつつ、「嵌められた時の打開策としてはドリブルで相手選手を一人剥がすとチャンスが生まれる、と試合を見ていて思ったので、仕掛けるところを意識してピッチに入りました」と当時の心境を振り返った。
また、手応えを感じたプレーとして82分のシーンを挙げた相馬は「CKのこぼれ球を拾ったシーンですが、以前なら一人を交わした段階でクロスをあげていたと思います。あのシーンのように、敵陣の奥深くまで、ゴールエリアの横までいくことが、相手にとって嫌なプレー。あそこに侵入することの大切さを改めて感じました。もっともっとあのようなプレーを増やし、相手の奥深くに侵入することを自分の武器のひとつとして身につけたいです」とサイドを抉るプレーの重要性を改めて実感したと口にした。
27日に行われる最終節韓国代表戦に勝利すれば、4大会ぶりの優勝が決定する日本代表。韓国代表との一戦を前に、相馬は「(韓国代表の)試合を少し見ましたが、球際の部分で激しいところもありました。勝ちたいというか、勝つという気持ちというか、勝てる気しかしていないというか、絶対に叩くという心の準備はできているので、それをピッチで示したいです」と韓国代表戦に向けて意気込みを語った。
続けて相馬は「まずチームのために走り、チームのために戦う。そしてゴールとアシストを記録することが自分の仕事だと思っています。昨日、見ていてもわかったように、ピッチコンディションが良くなく、インサイドパスが急に跳ねたりします。イレギュラーなことも起こりやすいピッチの状態なので、球際のところが非常に大事になってくると思います」と言及。さらに「五分五分や40対60のボールをいかにマイボールにして、相手と入れ替わることで数的優位を作れるか。3年前の韓国はそういう球際のところが本当に強く、インテンシティが高かった印象がありますし、今年のチームにも同じような印象を抱きます。まず、球際のところでどれだけ相手を上回れるか、最後は個のクオリティで相手を上回ることができるかが、そのままゴールに繋がると思うので、その2つを意識しながら取り組んでいきたいです」と球際と個の力で負けないことを強調している。