カンテラ出身の32歳

DFアントニオ・リュディガーの加入により、センターバックの層が厚くなったレアル・マドリード。一番手とはなっていないDFナチョ・フェルナンデスだが、今季もその存在はカルロ・アンチェロッティ監督に重宝されることになりそうだ。

現在レアルのCB陣は、ナチョや新加入のリュディガーに加え、DFダビド・アラバ、DFエデル・ミリトン、DFヘスス・バジェホの5人が揃っている。

プレシーズンマッチではアンチェロッティ監督によって、さまざまなCBの組み合わせが試され、この5人は3試合すべてに出場。昨季出番の少なかったバジェホを含め、全員が良好なパフォーマンスを披露した。

昨季のナチョはアラバ、ミリトンに次ぐCB3番手という扱いだったが、リュディガーの実績を考えれば、現状ナチョはCB4番手と言える。バジェホの活躍次第では、4番手の座を守るのにも苦労することになるかもしれない。

しかし、スペイン『AS』は、これまでもナチョが序列の低い状態からシーズン開幕を迎え、重要な試合でプレイしてきたことについて言及。彼は昨季、レアルで公式戦42試合に出場しており、出場時間はチームで12番目となる2551分を記録。今季も必ずアンチェロッティ監督から出番を与えられるはずだと伝えている。

さらに今季は、シーズン途中にカタールW杯が挟まれる。ミリトンやリュディガーは、それぞれブラジル代表、ドイツ代表の一員としてこの大会に参加するはずで、同メディアは、少なくとも彼らを休ませるための出番がナチョにはあると主張している。

CBのみならず、サイドバックとしても起用できるユーティリティ性は、引き続きアンチェロッティ監督の大きな助けとなるだろう。今季もナチョがレアルにとって欠かせない存在となることは間違いない(データは『FBREF』より)。