アヤックス組には特別な連携がある

惜しくも1-2で敗れたが、アヤックスは13日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節でリヴァプールを大いに苦しめた。アヤックスは3本しかシュートを打てなかったものの、一方的に押し込まれていたわけではない。リヴァプール相手にも臆することなくパスを繋ぎ、積極的に仕掛けていた。勝ち点は拾えなかったが、内容は合格点ではないだろうか。

そしてこのチームにオランダ人選手が多く在籍している点も見逃せない。スタメンに入っていたDFユリエン・ティンバー、ダレイ・ブリント、デヴェイヌ・レンチ、MFケネス・イラー、ステフェン・ベルハイス、FWステーフェン・ベルフワイン、GKレムコ・パスフェールはオランダ人選手であり、このうち38歳のGKパスフェールを除く6人はオランダ代表メンバー候補だ。

2010年のワールドカップ・南アフリカ大会でオランダ代表を指揮したベルト・ファン・マルヴァイクは、アヤックスで多くのオランダ人選手がプレイしていることが代表にも良い影響を与えると考えている。

「彼らが毎日一緒にトレーニングしているのは確かなアドバンテージだよ。特に今回のワールドカップは準備期間が短く、オランダ代表にとってこれは大きい。今回の7人に加えてアヤックスにはDFオーウェン・ワインダル、MFデイヴィ・クラーセン、FWブライアン・ブロビーもいるから、監督のシュロイダーが10人のオランダ人をピッチに並べることが出来たのは特別なことだと思う」(オランダ『De Telegraaf』より)。

このうちブロビーはリヴァプール戦の終盤に途中出場しており、20歳ながら今月のオランダ代表メンバーに招集を受けている。MFクラーセンも代表メンバーであり、彼らアヤックス選手陣の間には特別な連携があることだろう。

アヤックスは今季よりアルフレッド・シュロイダーが指揮しているが、戦い方はエリック・テン・ハーグのスタイルをベースにしている。すでにチームを離れているMFフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)、DFマタイス・デ・リフト(バイエルン)といった選手たちもアヤックス出身者であり、テン・ハーグ流を知る選手たちが多くオランダ代表に入っているのは興味深い。

かつてEURO2008、ワールドカップ・南アフリカ大会、EURO2012を制したスペイン代表もバルセロナのスタイルをベースとし、バルセロナの選手たちが多く入っていた。集まる機会が限られる代表チームにおいて、1つのクラブから多くの選手を招集できるのは大きなメリットになる。

現在のオランダ代表監督ルイ・ファン・ハールがアヤックスと同じスタイルを採用する可能性は低いだろうが、選手同士が特長を理解しているのは大きい。このあたりもカタール大会でのオランダ代表の注目すべきポイントとなりそうだ。