カタール・ワールドカップ(W杯)を前にして、大国イングランドの状態が心配だ。

 現地時間9月23日に行なわれたUEFAネーションズリーグの第5節で、イングランドはイタリアと敵地で対戦し、0-1で敗れた。前半から主導権を握られ、68分にジャコモ・ラスパドーリに先制点を献上。大不振の攻撃陣は最後までその1点を返せなかった。

 昨夏のEURO準優勝チームは、これで5戦未勝利(2分3敗)に。その間、1得点・7失点という体たらくだ。リーグAのグループ3最下位で、リーグBへの降格が決まった。

 ガレス・サウスゲイト監督の解任論が熱を帯びるなか、キャプテンのハリー・ケインが胸中を吐露。英衛星放送『Sky Sports』によれば、「サポーターへの重要なメッセージは、パニックにならないことか」と問われた際に、こう答えている。
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「そうだね。僕らはパニックになっていない。もっと良くならなければと分かっている。もちろん、ファンのフラストレーションは理解できる。僕はイングランドのファンだったし、自分がプレーしていても、いなくても、今でもイングランドのファンだ。大会(W杯)で成功すれば、夏の出来事を気にする人はいなくなるだろう。それが肝心なところだ」

 次は26日、聖地ウェンブリーでのドイツ戦だ。ケインは「ファンはいつも素晴らしい存在で、僕らに寄り添ってくれる。月曜日には応援に来てくれるだろうし、何が起ころうとも、みんなワールドカップで興奮するはずだ。良い結果で恩返しがしたい」と力を込めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部