FIFAワールドカップカタール2022に向けた日本代表メンバーに招集されたDF酒井宏樹(浦和レッズ)が、本大会に向けた意気込みを語った。

 11月1日、FIFAワールドカップカタール2022本大会に向けた日本代表メンバー26名が発表された。酒井は2014年のブラジル大会、2018年のロシア大会に続き、3大会連続3回目の選出となった。所属クラブでの記者会見に臨んだ酒井は「素直に選んでいただいたことにすごく感謝していますし、日頃サポートしていただいているクラブ、家族、チームメイト、スタッフ、皆さんに感謝したいと思います」と周囲への感謝を語った上で、本大会に向けた意気込みを次のように語った。

「選ばれることが全てではないですし、ここからが始まりなので、僕が今できることは全力でやることです。メンバー発表会見で呼ばれなかった、日頃から常に戦ってきた選手の分までワールドカップで結果を残してくることが僕たちに与えられた使命だと思っているので、そこに向けて全力で準備したいと思っています。プレーするしないに関わらず、自分のやるべきことは決まっているし、チームにとって必ずプラスになるようにやっていきたいです」

 2014年のブラジル大会では出番なしに終わったものの、前回のロシア大会では全4試合にフル出場した酒井。前回大会を振り返り「記憶に残っているのは初戦のコロンビア戦の最初5分。ホームでもなくアウェイでもなく中立地で、お祭りのような感覚だけど自分の中ではすごく緊張していて。5メートルのパスの強弱がずれてしまうあの感覚は今でも覚えています」とコメント。また土壇場の失点でベスト8進出を逃したベルギー戦(2-3●)についても次のように言及した。

「ワールドカップが近付くにつれて思い出すことです。あの経験をしている選手は必ずリベンジしたいと思っているはずですし、逆に今回初めてワールドカップを経験する選手は、最初からそれを乗り越えられるような経験をチームでしたいと思います」

 今回のメンバーからは、前回大会を共に戦ったFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)やMF原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)が落選。酒井は「正直かなり動揺しました。ずっと長くやってきたメンバーと一緒に戦えないのは寂しさもあります」としつつ、「ただ、その思いも背負ってしっかりと自分の中で責任感を持って戦わなければならないという気持ちにもなりました」と決意を語った。

 大会は11月20日に開幕。日本はドイツ代表(同23日)、コスタリカ代表(同27日)、スペイン代表(12月1日)とグループステージで対戦し、2大会連続の決勝トーナメント進出とともに、目標としているベスト8以上を目指す。今大会は26名の選手登録が認められており、日本は本大会前の11月17日にUAEのドバイでカナダ代表と強化試合を行い、本大会に向かう。