北海道コンサドーレ札幌に復帰したGKク・ソンユン(28)は、先月28日からFIFAワールドカップ・カタール大会に臨む韓国代表のトレーニングキャンプに参加。今月11日には国際親善試合・アイスランド戦に臨むが、同選手はカタールW杯韓国代表メンバー入りが微妙であるようだ。
同選手は昨年2月から兵役義務により韓国国軍傘下の金泉尚武でプレー。今年9月7日に兵役期間を終えると、前所属クラブの韓国1部・大邱FCとの契約を解除。北海道コンサドーレ札幌への復帰を果たしたが、2022シーズンのJリーグ選手追加登録期限を過ぎていたため公式戦には出場せず、練習に参加していた。
そんなク・ソンユンは2015年8月の東アジアサッカー選手権(現EAFF E-1サッカー選手権)で韓国代表に初めて招集されると、2019年9月の国際親善試合・ジョージア戦でデビュー。今年1月のカタールW杯アジア最終予選でのベンチ入りを最後に代表招集から遠ざかっていたが、およそ9カ月ぶりのメンバー入りで本大会出場のチャンスをつかんでいる。
また大韓サッカー協会(KFA)は今月12日にカタールW杯に臨む代表メンバー26名を公式発表。欧州組以外についてはアイスランド戦でのパフォーマンス等を踏まえた上での選考となる一方、パウロ・ベント監督はすでにトッテナム・ホットスパー所属FWソン・フンミン(30)のW杯メンバー入りを明らかにしている。
そんな中、韓国メディア『スポーツ朝鮮』は韓国代表のメンバー選考に関する特集記事を掲載。ゴールキーパー枠について「ベント監督はGK4人体制を好んでいる。KFAのスタッフとの間で議論が交わされたが、指揮官は自身の考えを曲げなかった」と伝えている。
ただ一方で『スポーツ京畿』は、ク・ソンユンが全北現代所属GKソン・ボムクン(25)と最後の1枠を争うと予想。ク・ソンユンの懸念材料として「兵役期間終了後に公式戦での出場がなく、実戦感覚が落ちている可能性がある」と指摘している。