サッカー日本代表は17日、国際親善試合でカナダ代表と対戦する。
カタールワールドカップに向けて日本代表の大きな不安材料になっているのは、続出する負傷者の存在だ。MF遠藤航とMF守田英正は、前者が脳しんとうの影響、後者が左ふくらはぎの違和感でカナダ戦欠場が決定。右太ももを痛めているDF冨安健洋もまだプレーできない。
そんな中、朗報と言えるのはMF田中碧の復帰だ。10月末に右ひざを負傷していた同選手は、日本代表合流後も別メニュー調整になっていたが、すでに全体練習に合流。森保一監督は16日に行われた記者会見で、田中をカナダ戦の先発メンバーに含めることを宣言した。
「(長い時間プレーすることへの不安は)ないですね。喜びのほうが大きいです。サッカー選手なので。どのチームでも、どのポジションでも長くやれればやれるだけ嬉しいし、楽しい。体力の不安もないです」
約2週間にわたって離脱していたことで、田中は「多少きついところはあるかもしれない」というが、「自分の力を出し切ればいい」と前向きだった。ワールドカップ本番直前のテストマッチで復帰できることは、大きな安心感につながるはずだ。
右ひざの状態については「そもそも僕は痛みに強いタイプなので、そんなに痛いとは感じない。問題ないかなと思います」と楽観的な見方を示す。
森保監督は記者会見で田中とともにMF柴崎岳を先発起用することも明かしていた。カナダ戦では、この2人がダブルボランチを形成することになりそうだ。
そうなれば9月のエクアドル代表戦以来となる。田中が日本代表の主軸に定着するきっかけとなった4-3-3システムでは遠藤や守田とのユニットが機能していたが、柴崎とコンビを組んだ回数は極めて少なく、エクアドル戦でもうまく機能したとは言えなかった。
ただ、田中は「一度やればある程度わかります」と、連係の向上に自信をのぞかせる。
「(試合の)入りの段階でどう振る舞っていこうというプランも、ある程度自分の中で立てられる。そこは頭に入れながら。とはいえ、気を遣うわけではないですけど、変に意識してもよくない。自分のやるべきことをやるのがチームの力になるだろうし。ただ、ボランチの関係性はチームにとってすごく大きなものになると思うので、声をかけながら、ポジショニングも含めて調整していければいいんじゃないかなと思います」
怪我からの復帰戦で田中は期待通りか、それ以上のパフォーマンスを見せられるだろうか。遠藤や守田のコンディションに不安がある中、カナダ戦のボランチコンビの出来はカタールワールドカップに向けて非常に重要な意味を持つ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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