VfBシュツットガルト所属の日本代表DF伊藤洋輝は17日、強化試合・カナダ戦で先発出場。セリエA(イタリア1部)の名門ローマからの関心が報じられているが、日本代表OBで元ローマ所属選手である中田英寿氏が後押ししているかもしれない。18日、ローマの専門サイト『ローマ・ニュース』が報じている。
同選手は昨年6月にジュビロ磐田からVfBシュツットガルトへ移籍すると、海外挑戦1年目から3バックの一角でレギュラーに定着。今季も主力選手として日本代表MF遠藤航とともにチームをけん引している。
またVfBシュツットガルトでの活躍もあり、今年6月2日にはキリンチャレンジカップ・パラグアイ戦で日本代表デビュー。9月にドイツで開催されたキリンチャレンジカップ2試合でもプレーすると、カタールW杯メンバー入り。17日のカナダ戦では左サイドバックのポジションでフル出場していた。
イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は17日、ローマが来年1月や今季終了後に伊藤洋輝の獲得に動く可能性があると報道。アルバニア代表DFマラシュ・クンブラの退団を前提条件に挙げた上で「ローマのジョゼ・モウリーニョ監督は何カ月も前から左利きのセンターバックを探している。伊藤洋輝はディフェンスラインの手前や左サイドバックでもプレーできる。くわえて空中戦にも強い」とリポートしていた。
そんな中『ローマ・ニュース』は「ローマがVfBシュツットガルトから伊藤洋輝の獲得を狙う:ジャッロロッシに役立つ守備的ジョーカー」という見出しをうち、同選手を特集。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の報道内容を引用した上で「彼をローマに紹介したのは、2000/01シーズンにセリエA優勝を果たした中田英寿である」と綴っている。
また伊藤洋輝の獲得でVfBシュツットガルトがジュビロ磐田に支払った金額が50万ユーロ(当時約6500万円)であることも紹介。レンタル料10万ユーロ(当時約1300万円)と買い取りオプション行使額40万ユーロ(当時約5200万円)の合計金額となっており、「VfBシュツットガルトは彼を破格の値段でヨーロッパに呼び寄せた」としている。
その上で「VfBシュツットガルトは伊藤洋輝の価値を1000万ユーロ(約14億5000万円)と評価している。ただローマは600万ユーロ(約8億7000万円)以上を支払うことを望んでいない」と、移籍金に関して独自の見解を述べている。