サッカー日本代表は27日、カタールワールドカップのグループステージ第2戦でコスタリカ代表と対戦する。

 北中米カリブ地域の強豪として知られるコスタリカ代表は、3大会連続6度目のワールドカップ出場になる。過去最高成績はベスト8で、日本代表が未踏の領域に足を踏み入れたこともあるチームだ。

 初めてワールドカップに出場したのは1990年イタリア大会だった。そこではグループステージを2勝1敗で突破し、初出場でいきなりベスト16進出を果たした。グループCで敗れたのはブラジル代表戦のみ。スウェーデン代表やスコットランド代表といった欧州の強豪を破り、決勝トーナメント進出に駒を進めた。

 ラウンド16ではチェコスロバキア代表に1-4で敗れてしまったが、初出場で残したインパクトは大きかった。しかし、その後の1994年アメリカ大会と1998年フランス大会で予選敗退に終わり、ワールドカップから遠ざかってしまう。

 2002年日韓大会で3大会ぶりの出場を叶えるもグループステージ敗退、2006年のドイツ大会もグループステージ敗退に。続く2010年南アフリカ大会は予選敗退となるなど、なかなか初出場でのベスト16という記録を塗り替えられずにいた。

 ところが2014年のブラジル大会でコスタリカサッカー界の歴史が変わった。ウルグアイ代表、イングランド代表、イタリア代表と自分たちを除く3チームが優勝経験国という極めて厳しいグループに入りながら、2勝1分の勝ち点7で首位通過を果たしたのである。

 グループステージ初戦でウルグアイ代表に3-1で逆転勝ちすると、第2戦でイタリア代表に1-0の完封勝利。この2試合で早々と決勝トーナメント進出を決め、第3戦はイングランド代表と0-0で引き分けた。

 決勝トーナメント1回戦ではギリシャ代表をPK戦の末に退け、コスタリカ史上初のベスト8進出を果たした。残念ながら準々決勝ではオランダ代表にPK戦までもつれた激戦の末に敗れてしまい、ベスト4には進出できなかったが、欧米の強豪と互角に渡り合っての躍進は大きな注目を集めた。この大会のコスタリカ代表は、90分間では一度も負けないまま敗退という珍しい事例にもなった。

 2014年のブラジル大会を経験した選手たちが数多く残っていた2018年ロシア大会は未勝利のままグループステージ敗退に。その後もなかなか世代交代が進まず、今回のカタール大会はグループステージ初戦でスペイン代表に0-7という大敗を喫した。

 第2戦から巻き返し、2大会ぶりの決勝トーナメント進出に望みをつなぐか。あるいは日本代表がコスタリカ代表の夢を阻むか。決戦の行方に注目だ。

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