カタール・ワールドカップに臨んでいる森保ジャパンは、現地時間12月1日(木)の22時、日本時間12月2日(金)早朝4時に、運命のグループリーグ第3戦のスペイン戦を迎える。
1勝1敗の日本は、引き分けでも他会場(ドイツ×コスタリカ)の結果次第でグループ突破を決められる可能性もあるが、基本的には勝ちに行かなくてはいけない状況。
スペインといえば、今大会、完成度の高いポゼッションサッカーを見せている相手であり、日本にとっては強敵であることは間違いない。
もっとも「相手がスペインだからこそ、強い相手だからこそ、自分は強い気持ちになれる。非常に楽しみです」と口にした長友佑都は11月28日の練習でストレッチをしている際に「スペイン戦が終わった後にめちゃくちゃでかい声で自分が『ブラボー』と叫ぶ姿が浮かんできました。これは現実になるなと。今までそうやって降りてきたものは、ほぼ現実になってきたので、これはきたなと。とにかく気を引き締めてみんなで一丸となって向かっていきたいです」と士気を高めた。
昨夏の東京五輪でもスペインと対戦した堂安律は「最高の状況」と再戦への想いを表現する。
「楽しめるかどうか分かりませんが、結果を出して、批判してくれる方を含めて、みんなで喜び合いたいです」
さらに田中碧も「僕はワクワクしています。最高のシチュエーションだなと。どの道、3試合で勝点4、ないし5は取らなくちゃいけないわけですし、今、僕らは勝点3を持っている。この状況を楽しみながら、ただ勝たなくてはいけないので、勝点3を目指して頑張ります」と力強いコメント。
板倉滉は「ドイツ相手に勝点3を取れているわけですし、みんな前を向いています。みんなが考えているゴールは同じで、スペイン戦でやってやるという気持ちがチームに漲っています」とも語っている。
11月29日のトレーニングでは公開された冒頭15分の全体メニューに冨安健洋が戻ってきたが、右膝に痛みがあるという遠藤航、左太もも痛の酒井宏樹の姿はなし。苦しい台所事情は続いている。
それでも強気に、前向きに臨むメンタルが、ドイツ戦に続く金星につながるかもしれない。活発な議論で対策を立てながら、良い雰囲気のもとで森保ジャパンは大一番のスペイン戦へ臨む。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト特派)
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