森保一監督率いる日本代表は2日、FIFAワールドカップ・カタール大会のグループリーグ突破をかけてスペイン代表と激突する。カタールW杯優勝候補との一戦を前に、フィリップ・トルシエ元日本代表監督の通訳を務めていたフローラン・ダバディ氏が2006年ドイツW杯ブラジル戦と比較した上で、日本代表勝利のための条件を挙げた。

 ドイツW杯では、中田英寿や小野伸二、川口能活らタレントを多く擁した日本代表。多くの日本国民から好成績を期待されていたが、初戦でオーストラリア代表に逆転負け。クロアチア戦では川口能活のPKストップもあり勝ち点1を獲得したが、最終戦では優勝候補のブラジル代表相手に1-4と惨敗。ジーコジャパンは1分2敗でグループリーグで姿を消していた。

 2002年日韓W杯でトルシエ監督の通訳としてベンチ入りしたダバディ氏は1日、自身のツイッターアカウントを更新。「06年のブラジル戦を思い出す、、、」と切り出すと「立ち上がり嵐に耐え、見事に先制点を決めた日本代表。前半ロスタイムの失点は痛かったが、いずれにしても勝てるような内容ではありませんでした。中盤では中田英寿も稲本潤一もデュエルに勝てず(ブラジル上手すぎてチェック間に合わない)圧倒されました」とジーコジャパンの惨敗劇を振り返る。

 その上で「とはいえ、今夜のスペイン代表はあのブラジル代表ほどの銀河系軍団ではないし、日本サッカーは進化しています」と、日本代表に勝機があると主張。

 スペイン代表撃破の条件として「一つの教訓は、できるだけスペインハーフでボールを回したいね」と綴ると「5-4-1ですが、トップ下に鎌田大地の代わりに久保建英?最初から左に三笘薫。鎌田大地が絶好調ならば、ワントップの0トップでも」と、フォーメーションや起用法に言及した。

 なおダバディ氏が攻撃陣のキーマンに掲げたMF鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)は先月23日のドイツ戦や27日のコスタリカ戦ではトップ下で精彩を欠いていた。

 またMF三笘薫(ブライトン)は2試合いずれも途中出場。『サセックスライブ』をはじめ複数の英メディアが、同選手をスタメン起用しなかった点で森保一監督を酷評している。