後半12分、ジルーがバイシクル弾を決めるも直前にファウル判定
フランス代表は現地時間12月4日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦でポーランド代表を3-1で撃破し、ベスト8進出を決めた。快勝を収めたこの試合で、FWオリビエ・ジルーが豪快なバイシクルシュートを決めたが、これが取り消されたことでさまざまな反響を呼んでいる。
フランスが1点リードで迎えた後半12分だった。左サイドからFWアントワーヌ・グリーズマンが、ふわりとした浮き玉のクロスボールを供給。このボールをポーランドの守護神GKヴォイチェフ・シュチェスニーが飛び出してパンチングで弾き出したが、こぼれ球をMFアドリアン・ラビオが頭でつなぎ、ジルーが背後から来たボールをバイシクルキックで合わせ、見事にネットを揺らした。
しかし、飛び出した際にヴァランと交錯したシュチェスニーがピッチに倒れ込んでおり、主審はフランスのファウルと判定。惜しくもゴールは認められなかった。点で合わせる技術の高さは折り紙付きのジルーらしい巧みなシュートだったが、ゴールは幻に終わった。
フランスはジルーの先制点とFWキリアン・ムバッペの2得点により3-1で勝利したため勝敗に影響はなかったが、やはりこの取り消しに対してはさまざまな声が上がっている。
英メディア「talkSPORT」では元イングランド女子代表FWリアネ・サンダーソン氏が取り消し判定に不満を示し、「私がジルーなら激怒している」とコメント。「主審の判定はおかしい。ファウルじゃない。シュチェスニーは(ポーランド代表DFの)キャッシュとぶつかっていた。頭を負傷したわけでもない」と持論を展開した。
そのほかにもフランス紙「レキップ」公式ツイッターが、「ジルーのバイシクルは審判に有効だと認められなかった」と嘆きの投稿をすれば、米スポーツ専門局「ESPN」のツイッターは「ゴール・オブ・ザ・トーナメントが奪われた」と投稿。決まっていれば今大会ベストゴールと言っても過言ではない鮮やかな一撃だっただけに、落胆の声も大きかったようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)