現地時間12月10日、カタール・ワールドカップ(W杯)の準々決勝で、ポルトガルはモロッコと対戦。42分に先制点を奪われた後、51分にはベンチスタートとなったクリスティアーノ・ロナウドも送り込み、必死の反撃に出るも、最後までその1点を返せず。伏兵にアフリカ勢初の4強入りを許し、悲願の初制覇の夢は絶たれた。

 ポルトガル紙『O JOGO』によれば、終盤は決死のパワープレーで攻撃参加したCBのペペは、試合後に主審を猛批判。「90分間、相手は常にファウルで我々のゲームを止めようとしたが、レフェリーはイエローも出さず、注意もしなかった」と吐き捨てた。
 
「それこそファウルばかりの試合だった。彼らは幸運にも得点できた。まあ我々はよく働き、試合に勝つために多くのことをした。勝つためのクオリティはあったのに、残念ながらそれを実現できなかった」

 来年2月に40歳となる闘将は、「チームの不安」を問われた際には、こう訴えた。

「不安というより、怒りだ。僕らは(自分たちが求める)プレーができなかったし、彼らは私たちにプレーさせなかった」

 37歳のC・ロナウドと共に長きに渡り、ポルトガル代表を牽引してきたペペ。今後の進退にも注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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