ベンフィカのルイ・コスタ会長が、1月の移籍市場での主力売却を否定した。11日、ポルトガルメディア『O Jogo』がコメントを伝えた。

 ベンフィカは現在行われているFIFAワールドカップカタール2022に6選手を派遣。なかでも、ポルトガル代表FWゴンサロ・ラモス、同DFアントニオ・シルヴァ、アルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスの若手3選手は、メガクラブへの移籍が噂されている。

 しかし、現役時代にミランなどで活躍したルイ・コスタ会長は、W杯で活躍した選手たちの売却を否定。次のようにコメントした。

「私がファンの皆さんに約束できるのは、シーズン当初に申し上げた通り、重要なのはスポーツプロジェクトであり、金銭的な問題ではないということです。幸いなことに、我々は現時点で財政的な問題を抱えていないので、何かに対処するために選手を売る必要はありません」

『O Jogo』によると、ラモスとE・フェルナンデスには1億2000万ユーロ(約173億円)、A・シルヴァには1億ユーロ(約144億円)の契約解除金が設定されている。

 19歳のセンターバックであるA・シルヴァに対しては、リヴァプール、マンチェスター・U、パリ・サンジェルマン(PSG)、ユヴェントス、ナポリが関心を示している模様。また、21歳のE・フェルナンデスは、リヴァプールやレアル・マドリードなどが獲得に動いている。

 ラウンド16のスイス代表戦でハットトリックを達成し、一躍世間に名が知れ渡ったラモスも、以前から多くのクラブが注目していた存在だ。今夏にはエヴァートン、ウルヴァーハンプトン、ニューカッスル、PSGが獲得に動き、ユヴェントスとマンチェスター・Uも同選手の動向に注目しているという。