元ドイツ代表のディトマー・ハマン氏がフリック体制継続をバッサリ
カタール・ワールドカップ(W杯)を1勝1分1敗の成績で終え、2大会連続でのグループリーグ敗退となったドイツ代表。ハンス=ディーター・フリック監督の去就が注目されたなか、ドイツサッカー連盟(DFB)は12月8日に声明で同監督が自国開催のEURO2024までチームを率いると発表した。ところが、この発表を巡って異論が噴出。英ラジオ局「talkSPORT」電子版が報じている。
元ドイツ代表MFで2002年の日韓大会は決勝の舞台にも立ったレジェンド、ディトマー・ハマン氏はこのほど同局の独占取材に応じ、“フリック監督体制の継続”に言及した。
元ドイツ代表FWオリバー・ビアホフ氏の代表ゼネラルマネジャー退任が決まった一方で、フリック監督は続投となった今回の人事。ハマン氏はこれについて「フリックも(ビアホフ氏のように)退任に従うべきだ」と述べ、フリック監督体制の続投に異を唱えた。
そして、「向こう10年に渡ってチームを担う選手たちがいるのは素晴らしいこと。にもかかわらず、(DFBの決定には)幻滅を感じざるを得ない」と続け、連盟の決定を酷評している。
さらにハマン氏は「ドイツ代表がこれまでに外国人監督を招聘してこなかった」としたうえで、理想とする監督人事について持論を展開。「大きな変革が絶対に必要だ」と主張し、イングランド1部チェルシーを解任され現在はフリーとなっているトーマス・トゥヘル氏が後任監督になるべきとの考えを示した。
とはいえ、DFBが現在支持しているのはフリック監督の手腕。ハマン氏の指摘通りドイツ代表はカタールW杯後に大変革へ舵を切るべきだったのか、今後の同代表の行く末が注目される。(FOOTBALL ZONE編集部)