アイントラハト・フランクフルト所属の日本代表MF鎌田大地(26)は、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)開幕前に今季いっぱいの残留を明言。ローマやトッテナム・ホットスパーなどが今季終了後の移籍先候補にあがるなか、日本代表DF冨安健洋(24)ら擁するアーセナルも鎌田大地の獲得に乗り出す可能性があるようだ。

 英メディア『フットボール・ロンドン』は13日、「アーセナルが来年1月に事前合意の可能性がある5選手のフリー移籍」という見出しのもと、アーセナルの補強計画を展望。

 アーセナルへフリー移籍により加入する可能性のある選手として、鎌田大地やレアル・マドリード所属のスペイン代表MFマルコ・アセンシオ(26)やアイントラハト・フランクフルト所属のDFエバン・ヌディカ(23)、バルセロナ所属のオランダ代表FWメンフィス・デパイ(28)、アトレティコ・マドリード所属のフランス代表MFトマ・レマル(27)を挙げている。

 その上で鎌田大地について「アイントラハト・フランクフルトは来年1月の移籍ウィンドウが閉まる頃には、アーセナルにうんざりしているかもしれない。エバン・ヌディカとともに鎌田大地は素晴らしいシーズンを過ごしており、ヨーロッパのビッグクラブの関心を集めている」

 「彼は今季ここまで公式戦22試合の出場で12ゴールをあげており、すでに昨季の9ゴールを上回っている。そしてカタールW杯で活躍した後にトッテナム・ホットスパーから関心を寄せられており、フランクフルトでの将来が不透明とみられている」と説明。今季ここまでのパフォーマンスを高く評価している。

 なお鎌田大地の今年8月末にベンフィカ移籍に迫っていたが、フランクフルトのオリバー・グラスナー監督からの説得をうけて残留。10月には英メディア『スカイスポーツ』が「フランクフルトが2025年6月までの2年契約延長を打診。チーム内最高額となる年俸を提示した」と報じると、マルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)も契約延長オファー提示が事実だと認めていた。

 また選手本人はフランクフルトと契約延長に向かう中、先月12日のマインツ戦後に「今季はフランクフルトに残りますよ。この冬に他のクラブと交渉する可能性があるとしても、すぐに去ろうとは思っていません。(オリバー・)グラスナー監督と今シーズンはフランクフルトで終えたいと話していますしね」とコメント。今季いっぱいフランクフルトでプレーする方針を明らかにしているが、カタールW杯開催期間中に複数クラブによる獲得調査の可能性が報じられている。

 カタールW杯では無得点という結果に終わった鎌田大地。今後フランクフルトを含む複数クラブによる争奪戦が予想されているが、シント=トロイデンVV在籍時以来2度目となる冨安健洋との共闘実現はあるのだろうか。