現地時間12月14日、カタール・ワールドカップ(W杯)の準決勝、フランス対モロッコが行なわれ、前者が2-0で勝利を収めた。

 2大会連続で決勝進出を決めたフランスで、攻守にわたって存在感を発揮したのがアントワーヌ・グリーズマンだ。仏紙『L'equipe』によれば、この試合でのパスの成功率は81%を記録。ビッグチャンスにも関与したほか、キーパス4回、クロスは4本中3回成功。守備面ではデュエル勝利数6回、タックル勝利数2回、インターセプト2回に加えて、クリアも3回というスタッツを残し、マン・オブ・ザ・マッチに選出された。

 このフランス代表アタッカーに、元イングランド代表FWアラン・シアラーも「マン・オブ・ザ・マッチは彼だ」と賞賛している。英公共放送『BBC』の中継内でこのようにコメントした。
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「ディディエ・デシャン監督の起用法を高く評価しなければならない。彼は素晴らしい才能の持ち主で、本当に賢く、読みが良い。オーレリアン・チュアメニと背番号7(グリーズマン)の活躍は特筆すべきだ」

 また、同席していた同じく元イングランド代表のリオ・ファーディナンドも「今大会最高のDMFだ。普段とは異なるポジションで、求められる役割も異なるが、彼はディフェンシブな面でも素晴らしい能力を発揮している。今大会で最も優れている」と感嘆。元コートジボワール代表ディディエ・ドログバも「まるで(負傷で参加を断念した)エヌゴロ・カンテのように見えた。さらにアタッカーとしての働きぶりも衰えていない!」と称賛した。

 カンテやポール・ポグバ、カリム・ベンゼマら主力を欠きながらも連覇に王手をかけたフランス。その中でグリーズマンの存在感がグッと増している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部