イングランド代表FWのハリー・ケインが、カタール・ワールドカップ後初となる公式戦でファインゴールを叩き込んだ。

 現地月曜日、プレミアリーグ第17節が行なわれ、ケインが所属するトッテナム・ホットスパーは敵地でブレントフォードと対戦。スパーズ(トッテナムの愛称)は0-2から後半に盛り返してなんとか2-2に持ち込み、勝点1を獲得した。

 そんななか、英紙『The Sun』は「残酷な仕打ちだ」と銘打ち、「ブレントフォードのファンはケインに対して“お前は祖国を失望させた!”と容赦ないチャントを浴びせ続けた」と報じた。

 カタール・ワールドカップ準々決勝でイングランドはフランスと対戦。1-2で1点を追うイングランドは84分にPKの絶好機を得る。すでにその試合でPKを決めていたスペシャリストのケインが当然、キッカーを務めた。だが、放ったショットはまさかの枠外。同点のチャンスを逸し、イングランドはベスト8で涙を呑んだ。

『The Sun』紙は「ブレントフォードのファンは彼にPKの悪夢を忘れさせず、スパーズのファンがチャントで応戦したがその声はかき消された。前半のスパーズは全体的に覇気がなく、ミスも多く、ブレントフォードにいいようにやられるばかりだった」と伝えた。
 
 しかしそこは、数多の重圧を乗り越えてきた絶対エースだ。65分だった。左サイドからのクレメント・ラングレのピンポイントクロスに対して、ケインが豪快ヘッダーで応えて1点差。これで勢いに乗ったスパーズは6分後にピエール=エミル・ホイビェアが同点弾をねじ込み、逆転ゴールこそ挙げられなかったが、終盤は一方的に攻め込んだ。チームの窮地を救ったのはやはり、背番号10だった。

 仕切り直しの一戦で、今シーズン13点目を決めたケイン。得点ランキングで2位につけ、首位を独走するアーリング・ハーランドの18点を猛追する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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