VfBシュツットガルト所属のDF伊藤洋輝(23)は、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバー入りが濃厚とみられる中、今月9日のブンデスリーガ第9節・ウニオン・ベルリン戦での負傷退場。カタールW杯出場へ不安を抱えている。

 伊藤洋輝は昨年6月、ジュビロ磐田からVfBシュツットガルトへ移籍。海外挑戦1年目から3バックの一角でレギュラーをつかむと、今季もここまで公式戦全試合でフル出場していた。また今年6月2日のキリンチャレンジカップ・パラグアイ戦で日本代表デビュー。森保一監督へのアピールに成功すると、キリンチャレンジカップ2試合でもプレー。好パフォーマンスを発揮し、カタールW杯メンバー入りへ近づいていた。

 そんな中、同選手は今月1日のブンデスリーガ第8節・ボルフスブルク戦でもフル出場したが、試合後に筋肉系トラブルを抱えていることが判明。先週は全体トレーニングに参加することなく、個別メニューでの調整に終始していたが、ウニオン・ベルリン戦では先発出場していた。

 ただドイツメディア『Ligainsider』の報道によると、伊藤洋輝はノルウェー代表DFユリアン・リエルソン(24)との競り合った際に右ふくらはぎを負傷。76分で途中交代を余儀なくされたという。また怪我の程度については明らかになっておらず、場合によってはカタールW杯の日本代表入りへ影響が出る可能性もあるようだ。

 VfBシュツットガルトは前節終了時点で3分5敗で18クラブ中16位に低迷。ドイツ誌『キッカー』は、今後2試合の結果次第でペッレグリーノ・マタラッツォ監督が解任される可能性を報じていた。それだけに状態面で不安を抱えていた伊藤洋輝が強行出場したとみられるが、ウニオン・ベルリン相手に0-1で敗れている。