15年カメラと見つめた「ゼロからつくった街」

テレメンタリー
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「10年後にこの街に戻り、街づくりに関わろう」

 ABEMAニュースでも那須カメラマンにも立ち会ってもらい、オンラインで及川さんに話を聞いた。

 及川恭平さん(以下、及川さん)は震災発生時、高校2年生で隣町の高校から帰宅しようとしていた時に地震が起きた。電気もなく被災情報もない中、3日後に迎えに来た父に連れられて陸前高田に帰ると「街が一切なくなっていました」と語る。家は震災前に高台に移転したばかりで、難を逃れたとはいえ壊滅状態の街をみて「どうやって生きていくかを1年ずっと考えていた。瓦礫を除去して造成でまず10年。いまの自分には何もできない。10年後にこの街に戻って、街づくりに関わろうと決めました」(及川さん)。

 復興の方法を考えた時に、「この街に仕事を作る産業を作らないと。まずは、人を呼ばないと街は成り立たない。『食』で何かできないかと思った」という及川さん。日本酒も検討したが、「ワインなら、この街の農業とも結びつくし、地元の牡蠣や魚介ともペアリングできる」と考えた。進学した大学でバイオサイエンスを学び、卒業後はワイン商社で働き、フランスで修行してワインの知識も磨いた。ワインにした狙いは他にもあった。

実は「果樹の街」陸前高田を通過する、から宿泊する街へ
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