日本代表のMF田中碧(デュッセルドルフ)が、ブラジル代表戦を振り返った。

日本代表は6日、国際親善試合でブラジルと対戦した。サムライブルーの新国立競技場での初陣に不足の無い相手に対し、日本は序盤からアグレッシブにプレー。しかし、個人で打開できるメンバーを揃えた本気のセレソンに、やはり局面での劣勢を強いられる試合となった。

それでも何とか無失点を保っていた中、77分にMF遠藤航がFWリシャルリソンを倒してブラジルにPK。これをFWネイマールに決められ、0-1の敗戦に終わった。

田中は遠藤やMF原口元気とともに中盤を形成。だが、試合を通じて押し込まれる時間帯が長く、特に前半はゴール前まで下がらされてしまい、中盤にスペースを空けてしまった。

結果は0-1の惜敗に見えるが、田中にとっては完敗だったという。ブラジル戦で学んだことや課題は今すぐに言語化はできないとし、手応えについても感じることができなかったと、世界との差を痛感した様子を見せた。

「ブラジルとはわかりやすく実力が離れてたけど、それをフィジカルやスピードという抽象的な言葉で終わらせられなくて。自分の中でもっと細かくしないといけないと思ってて、現時点ではフィジカルだったり、ボールを保持する時の質だったりという大まかなことは言えますけど、それを細分化して消化しないといけないので、まだ整理がついてない感じです」

「まずは肌感覚と映像で照らし合わせて、自分が感じてたものが結果的に合っているのか違っているのかが明確にして。自分と相手との関係というか、今日のような相手に追いつけるために具体的なものを見つけ出していかないと追いつけないと思うで。だけど、その作業は簡単ではないですし、自分なりに出した答えが合ってるかどうかもわからないので難しい部分ではありますけど」

「感じたものを自分の中で消化して、ピッチで試してどうなのか…。ブラジルのようなチームと試合する機会は滅多にないですけど、そうやって少しずつ差を埋めていかないといけないですし、僕は実際にトゥーロンでブラジルと対戦した時も、それなりの衝撃を受けたので、自分の中で整理してトライアンドエラーを繰り返すことで経験値を上げることができると思います」

「自分が通用する、しない以上に大きな差があるなと感じました。より大舞台になればなるほど、迫力は増してくると思うので、僕自身は手応えを感じたくてもできなかったぐらい差がありました。今すぐそこに追いつけるとは思ってないですけど、サッカーを続けていく以上は彼らに追い付かないといけないし、その為に世界で戦うと決めたので、これを良い経験にしていければと思います」