日本代表のMF田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)が7日、メディア対応を行なった。
FIFAワールドカップカタール2022を5カ月後に控えた日本代表は6日、腕試しと題してFIFAランク1位ブラジル代表と対戦。同試合にスタメン出場し、FWネイマールともマッチアップした田中は「ネイマールに限らず、全ての選手が常に前を向いていて、プレーからゴールへの意識を感じました。“一瞬も気が抜けない選手”と対峙して学ぶべきことは沢山ありましたし、それを肌で感じれたことは大きかったです」と世界トップレベルの選手たちに言及した。
インサイドハーフで起用された田中は、前後半でタイプの違う選手(原口元気と鎌田大地)と組んだことについて「もう少し、ボールを保持したときに2ボランチのような形にしても良かったかなと思います。普段は2ボランチ気味にしませんが、より攻撃的な選手である以上、前を向いて仕掛けることができる場面を作ってあげるべきでした。トップ下もできるような選手が入るときは、距離感などを工夫する必要があることを意識していきたいです」と改善点を明かしている。
咋夏に行われた東京オリンピックでU-24スペイン代表、6日にブラジル代表と対戦した田中。W杯優勝経験のある国との試合を振り返った同選手は「他の選手のことはわかりませんが、僕自身は完敗でした。自分のせいで負けたと思っていますし、これまでに積み上げてきたものが全く発揮できませんでした」と心境を吐露。続けて「自分自身が通用した、していない以上に大きな差がありました。彼らの力はもっと果てしないですし、大舞台になればなるほど、プレーの迫力や質が向上するとも思います。手応えを掴みたくても、感じることすらできなかったです。ただ、これを良い経験で終わらせるつもりはないですし、今すぐには無理でも、サッカーをやり続ける以上彼らに追いつかなければいけません。その為に、海外でプレーすることを決断したので、ここから成長できれば楽しいと思います」とブラジル代表の底知れぬ強さを経験し、さらなる飛躍を誓った。
最後に田中は「果てしなく遠いですが、次に対峙したときは互角に戦える選手になっている可能性も秘めていると思いました。唯一ポジティブなところです」と胸中を明かしている。