日本代表の三笘薫が14日、同日に行われた『キリンカップサッカー2022』の決勝戦(対チュニジア代表)を振り返り、本大会に向けた課題などを語った。

 ベンチスタートの三笘は、1点を追いかける60分から途中出場。左サイドでボールを受け、果敢な縦への仕掛けから好機を演出しようとしたが、最後のところでボールが合わずに得点に結びつくことはなかった。試合後、自身のパフォーマンスについて問われると、「シンプルに最後の質と、もう少し人数をかけながらゆっくり攻めるところも必要だった」とコメント。縦への意識が強すぎた点を反省し、「チームとして揺さぶりながら攻めるところも必要だった」との見解を示した。

 また、「自分が途中で出たときは仕掛けたい気持ちが強くなってしまう」とも語り、「相手が人数をかけていてもそこをいくのか、周りを使いながらチームとして人数をかけていくかの判断は、自分としても課題ですし、チームとしてもボールを持ったときのバリエーションが少ない」と指摘。さらに、「ミドルシュートで相手を引き出したり、チームとしての組み立てをやらないと、毎試合こういう流れになって自分がいくだけになり、カウンターを受けてになる。チームとしてもどうするかは、いろんな決め事をつくらないといけないかなと思う」と続け、自身のサイド突破以外のパターンもつくり、それをチーム内の共通認識として持つことの重要性を訴えた。

 今回の代表戦4試合すべてに出場するなど、今や日本代表に欠くことのできない存在として、その立場を確立したようにも思える三笘だが、「ブラジル戦と決勝戦がベンチ。結果を出しても入り込めていない現状はあるし、もっともっと個人としてフルで出た時に結果を残さないといけない。今日のような試合でも結果を残さないと価値はないと思う」との危機感も口にし、さらなる高みを見据えた。