エースになれるだけのポテンシャルはあるはず

マンチェスター・シティからFWラヒーム・スターリングを獲得し、前線を補強したチェルシー。彼とポジションを争う、もしくは共にプレイすることになるFWティモ・ヴェルナーは、カタールW杯に出場することも踏まえ、より多くのプレイタイムがほしいと考えているようだ。

2020年夏にライプツィヒからやってきたヴェルナーは、移籍直前の2019-20シーズンにリーグ戦28ゴールをあげ、満を持してプレミアリーグへと活躍の場を移した。しかし、チェルシー加入後の2シーズンは、リーグ戦合計10ゴールとここまでは物足りない成績となっている。

現在アメリカでプレシーズンツアーを行っているチェルシーは、先日クラブ・アメリカと対戦。ヴェルナーは後半開始からの出場となったものの、55分にチームの先制ゴールを決め、幸先の良いスタートを切った。

英『The Mirror』では、そんなヴェルナーの今季に向けた意気込みが紹介されている。彼はより多くの出場機会を得るために、強い気持ちを持ってプレシーズンに臨んでいるようだ。

「もっとプレイしたいし、すべきなのは確かだ。W杯に向けていいコンディションを保ち、そこでプレイするチャンスを得るためにもね」

「ロメル(・ルカク)が来た時もそうだったけど、前線には大きな大きな競争がある。それは今も同じだ。チェルシーのようなビッグクラブではそのような競争がある。プレシーズンでは自分がプレイしたいことや、スタメンに入りたい選手であることをアピールすることができる。僕はそのつもりで取り組んでいるよ」

「監督はいつもさまざまなアイデアを持っているし、試合毎に何が必要なのか、別の考えを持っていると思う。多くの試合で僕は監督の考えの中に入っていなかったと思うから、その状況を変えたいと考えている」

今夏のチェルシーは、スターリングこそ獲得したものの、FWロメル・ルカクがローンでインテルへ戻り、9番タイプの選手が不足気味。このままいけば、ヴェルナーやスターリング、FWカイ・ハフェルツなどが最前線を任される機会も多くなるはずで、彼らにかかる期待や責任は大きい。

チェルシーがシティ、リヴァプールのプレミア2強に割って入るためにも、今季こそチームの主軸となって、ゴールを量産するヴェルナーの姿に期待したい。