日本代表のFW相馬勇紀(名古屋グランパス)が、中国代表選を振り返った。

19日に開幕したEAFF E-1サッカー選手権。日本は初戦で香港代表相手に6-0と快勝を収めた中、24日に行われた中国代表戦では11名を入れ替えて臨んだものの、0-0のゴールレスドローに終わった。

再三チャンスを作りながらも決定力を欠き、中国の堅い守備の前にノーゴールに終わった日本。相馬は攻撃を活性化させるために81分から出場した。

10分程度のプレーに終わった相馬は「あそこでチームを勝利に導けなかった悔しさを感じていました」と、少ない時間でも結果を残せなかったことを悔やんだ。

相馬は左サイドに投入されると、得意のドリブルを仕掛け、何度もボックス内に侵入していた。

局面を打開する策としては「相手がブロックを敷いていた中で、ハメられた時の打開策はドリブルで1人はがすとチャンスになると思っていたので、そこを意識しました」とコメント。その通りのプレーをしていたが、自身のプレーについては「CKのこぼれ球のシーンで深くまで切り込むというのは、以前だと1人かわしてクロスを上げていましたが、奥深くまで、ゴールエリアの横まで入ることは相手にとっても嫌なことで、そこまで行くことが大切だと思っていたので、相手の奥深くまで侵入することをもっと増やしていきたいと思いました」とコメント。相手が嫌がるプレーをもっとやっていきたいとコメントした。

次は韓国戦。試合後に森保一監督からは「自分たちのチャレンジする姿勢を尊重してくれた上で、次の韓国戦に向かうしかないということで、韓国に勝てば優勝で終わるので勝ちに行こうということでした」とコメント。その韓国戦については「試合は少し見ましたが、球際が激しい部分はあります」と印象を語り、「自分が試合を見た中では勝ちたいというか、勝つという気持ちしかない、勝てる気しかないと思っているので、それをピッチで示せればと思っています」と、必勝で臨むとした。

相馬にとっては普段プレーしている豊田スタジアムでの試合となり、アドバンテージもあるという。「やり慣れたスタジアムということで、周りの景色から相手の距離感、芝の感触は他の選手に比べて分かりやすいと思うので、そこは優位に働くと思います。そこを発揮していきたいです」と、地の利を生かしたいとした。

3年前のE-1選手権では最終戦で韓国に敗れて優勝させてしまっていた日本。相馬はその試合も知っているが、今回の韓国戦に向けては「チームのために走ることと、チームのために戦うこと、ゴール、アシストをすることが自分の仕事だと思います」と語り、「ピッチが良くなくて、かなりインサイドパスが急に跳ねたりと予測がしにくいコンディションなので、球際が大事になります。五分五分のボールをマイボールにできればチャンスになります」と、球際の部分が重要になると語った。

また「3年前の韓国は球際が強く、フィジカルも強かったですし、今年もそうだと思います。球際のクオリティを意識していきたいです」と、チームとしても個人としてもデュエルで負けないようにしなければいけないとした。