8月29日、アディダス『サッカー日本代表 2022 ユニフォーム』発表会が行われ、カタールワールドカップで日本代表が着用するユニフォームがお披露目された。

 新たなユニフォームのコンセプトは「ORIGAMI」。2002年の日韓ワールドカップで約270万羽の折り鶴が日本の空に舞ったことからヒントを得たという。歓喜の祈りをもたらす象徴を日本代表戦士が身にまとうことになる。

 この新たなユニフォームを着用した日本代表の“初実戦”のハイライト動画が会場で公開された。これは『eFootball』を使用したライブパフォーマンスの一貫として行われ、対戦相手はカタールワールドカップでも対戦するスペイン代表。実況は、発表会のMCを務めたジョン・カビラだ。

 新ユニフォームの発表会で公開されるだけあって、当然注目されるのはそのメンバー。システムは森保ジャパンが実際に採用している4―3-3。GKは権田修一で、最終ラインは左から、長友佑都、板倉滉、吉田麻也、山根視来の4人。中盤3人は守田英正、遠藤航、田中碧。3トップは中央が浅野拓磨、右ウイングに伊東純也、左ウイングに南野拓実というものだ。

 対するスペイン代表も、システムは伝統の4-3-3。GKはウナイ・シモンで、最終ラインは左からジョルディ・アルバ、エメリク・ラポルト、エリク・ガルシア、アスピリクエタ。中盤3人はセルヒオ・ブスケツで、コケ、ペドリだ。3トップは中央がモラタで、右にフェラン・トーレス、左がパブロ・サラビアだ。

■スペイン代表に日本代表が先制!

 新ユニフォームを着用した日本代表にとっての初陣にして、シミュレーションともなるこの一戦で、先制したのはサムライブルーだ。前半14分、中盤でインターセプトしたボールが右の伊東純也に渡る。快速ウインガーが右から上げたクロスに、南野が反応。相手DFの背後から強烈なヘディングシュートを繰り出し、ゴールネットを揺らしたのだ。

 1点リードで折り返した日本代表だったが、53分、失点を許す。モラタがペナルティエリア外から強烈なミドルシュートを放ち、スコアはイーブンに。直後、日本代表は交代カードを切る。伊東に変えて久保建英を投入したのだが、レアル・ソシエダに所属するこの背番号11が、勝ち越し弾を決めるのだ。

 後半32分、ボールを持ってペナルティエリアに中央から侵入すると、相手の寄せが甘いところをついて左足シュート。相手GKが反応しても届かない速度のボールがゴールネットに突きささった。このまま試合は終了。結果は日本が2-1で勝利した。

 新たなユニフォームには、「日本を、歓喜で染めろ。」というメッセージが込められているが、はたしてこの動画のように歓喜をもたらすことができるのか。

 このユニフォームで日本代表が始動するのは今年9月にドイツ・デュッセルドルフで予定されているアメリカ戦(23日)。まずはここで勝利を掴み取り、その勢いのままカタールで歓喜を作り出す。