サッカー日本代表のMF柴崎岳(30)は、今月23日のキリンチャレンジカップ・アメリカ戦で出番なし。所属クラブのスペイン2部レガネスが同選手を欠く中、MF橋本拳人(29)擁するSDウエスカに敗れたこともあり、スペイン紙『アス』が皮肉を込めて柴崎岳の起用法に触れた。

 柴崎岳は2018年のロシアW杯や2019年のAFCアジアカップでプレー。大舞台での実績豊富でカタールW杯アジア最終予選でも10試合中5試合に先発出場しているが、今年1月以降はフォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧(23)やスポルティングCP所属MF守田英正(27)らの台頭によりベンチに追いやられている。

 一方、所属クラブのレガネスでは中盤に欠かせない主力選手として活躍。先月21日の第2節・オビエド戦でキックオフ直前に筋肉の違和感を覚えたものの大事には至らず、今季ここまでスペイン2部リーグ7試合中5試合で先発出場している。

 そんな柴崎岳は今月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合で日本代表に招集。ただ23日のアメリカ戦では、VfBシュツットガルト所属MF遠藤航(29)と守田英正がフル出場する中、90分間ベンチから戦況を見つめていた。

 『アス』は「レガネスに対して、FIFA(国際サッカー連盟)は無駄に冷たい」という見出しをうち、柴崎岳をはじめ代表招集により離脱中の選手に関する特集記事を掲載。

 「レガネスは24日のSDウエスカ戦でFIFAウィルスによって大打撃を受けた」と切り出すと、「柴崎岳とセイドゥバ・シセは先週の代表戦で1分たりともプレーしていない。柴崎岳はデュッセルドルフ開催のアメリカ戦でベンチに座ったが何もしていない」

 「レガネスにとって最高の中盤である柴崎岳とセイドゥバ・シセが、代表戦でどのようなプレーをするのか見ようとした。だが、彼らの代表招集は無駄だった」と2選手のレガネス離脱に否定的な見解を示している。

 ただ日本代表の森保一監督は、27日のエクアドル戦でアメリカ戦からのスタメン総入れ替えを行う方針を明かしている。レガネスで活躍している柴崎岳に、どれだけのプレー時間が与えられるか注目が集まる。