イングランド代表は4年前のロシア・ワールドカップ(W杯)で4強入りし、昨夏のEUROではファイナリストに。カタールW杯優勝への期待が高まったが、最近はとにかく勝てない。6月には伏兵ハンガリーに0-4で大敗を喫するなど、直近6戦未勝利で、3月に行なわれたコートジボワールとの親善試合(3-0)を最後に、およそ半年も白星から遠ざかっている。

 ガレス・サウスゲイト監督への風当たりが強まるなか、英紙『Daily Mail』のフットボール部門でチーフ記者を務めるサミ・モクベル氏は、後任にマンチェスター・シティで辣腕を振るうジョゼップ・グアルディオラを推す。

 自身の執筆記事で「FA(イングランドサッカー協会)はすぐに答えが必要ではない状況を望んでいるが、サウスゲイトがW杯後に退任したら、誰に頼めばいいのだろうか? ペップ・グアルディオラを呼ぶのも一案だ」と訴えている。

「現実的ではないかもしれない。しかし聞かなければ分からないし、どうにか説得できれば、宝くじに当たったようなものだろう。愛国者は『彼はイギリス人ではない』と言うはずだ。それは事実だが、本当に重要な要素だろうか? 彼は世代交代ができる監督であり、市場で最高の指揮官だ。
 
 スペイン人が受け入れるかどうかは疑わしい。仮に彼がその気になったとしても、膨大な費用がかかるだろう。シティで1シーズン1900万ポンド(約31億3500万円)を稼いでおり、FAのポスト・コビット予算からは程遠い金額だ。それでも探索する価値がある。シティは当然ながら延長に必死だが、現状ではシーズンの終わりに彼の契約が切れる」
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 同記者は世界きっての名将と縁がなかった場合も想定。昨季までパリ・サンジェルマンを率い、トッテナムでの監督経験もあるマウリシオ・ポチェティーノや、今季途中に解任されるまでチェルシーで指揮を執っていたトーマス・トゥヘルの名を挙げている。
 
「どちらも今は仕事がなく、プレミアリーグを知っていて、グアルディオラより安い。ポチェティーノは他のどの監督よりもキャプテンのハリー・ケインに近いし、トゥヘルはチャンピオンズリーグを獲っている。どちらも検討する価値がある。そして、北アイルランドのブレンダン・ロジャース。彼の株はそれほど高くないが、コーチング能力は疑いようがない」
 
 イングランド国内で次期監督予想が白熱している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部