W杯でさらに成長する可能性も
今季プレミアリーグとELで好調だったアーセナルがELグループステージで敗れることになった。その相手がエールディビジのPSVだ。前半は0-0で終わったが、後半PSVが一気に2ゴールを得ると、アーセナルはその勢いに追い付けず今季2つ目の黒星を喫している。
今季のPSVは勢いがあるチームで、ELグループステージではアーセナルに次ぐ2位、リーグ戦でも2位だ。若手が躍動しており、コーディ・ガクポとシャビ・シモンズのコンビが凄まじい。
シモンズはバルセロナとパリ・サンジェルマンの下部組織出身の選手で、若くして注目された神童だ。しかしPSGのトップチームではポジションを争う選手がみなワールドクラスで、出番を得られなかったことでPSV行きを決意。これが正解だった。
指揮官であるルート・ファン・ニステルローイはシモンズをシーズン序盤から重宝しここまで19試合で起用している。その中でシモンズは10ゴール4アシストと素晴らしい数字を残しており、ガクポと共にチームの得点源として勝利に貢献している。
アーセナル戦では最前線にポジションを取って偽9番として攻撃を活性化させた。2本のキーパスを供給して司令塔としてのタスクを実行した。
英『talk SPORT』はシモンズが11月から行われるワールドカップ・カタール大会でスターになると予想している。ジュード・ベリンガム、ジャマル・ムシアラ、ペドリと同世代の選手で、今季の活躍は彼らのレベルに近づいていることを示している。
ただ現時点でオランダフル代表での選出はない。先日一つ下のカテゴリーであるU-21に出場したばかりであり、フル代表に選ばれることになればサプライズとなる。
「まだ19歳の少年だが、シャビはすでに彼の年齢よりもはるかに進んでいる。彼はプロであり、目標に向かって努力し自身の資質を最大限引き出したいと思っている」
PSVの指揮官であるファン・ニステルローイはシモンズについてこのようなコメントを残しており、高く評価していることが分かる。今季の活躍ぶりを見ればW杯に呼ばれても不思議ではないが、オランダ代表監督であるルイ・ファン・ハールはどのような決断を下すのか注目だ。