セルティック所属のFW古橋亨梧とMF旗手怜央のFIFAワールドカップ日本代表メンバー落選をうけて、日本国内では森保一監督の選考方法に対する批判が噴出。英紙『ザ・スコッツマン』も両選手の落選に触れるとともに、選考基準に疑問を投げかけた。

 『ザ・スコッツマン』は「古橋亨梧と旗手怜央がカタールW杯日本代表メンバーから外れた奇妙な理由」と見出しをうち、「日本代表の森保一監督は、古橋亨梧と旗手怜央をカタールW杯メンバーから外すという衝撃をすでに与えている」とリポート。

 森保一監督が選考基準に「チームとして波長が合う選手、動きや連動性がある選手、組織を通して個人の強みを活かせる選手」を掲げたことに触れた上で「古橋亨梧と旗手怜央がここ1年ほどセルティックで一緒にプレーしているということは、人一倍波長が合い、連係が取れているのだろうと思われる」と言及。指揮官の発言に矛盾が生じていると主張している。

 くわえて「旗手怜央の落選は大きな驚きではないだろう。しかし、古橋亨梧はカタールW杯直前までコンスタントに日本代表に招集されていた」

 「カタールW杯日本代表には前田大然、浅野拓磨、伊東純也、鎌田大地、上田綺世らが招集されている。だが今シーズン古橋亨梧より多くのゴールを決めているのは鎌田大地のみだ」とし、結果を残している選手が選ばれない現状を嘆いている。

 なお森保一監督が古橋亨梧ではなく前田大然を選出したことについて、サッカー評論家のセルジオ越後氏は「(ドイツ代表やスペイン代表といった)強豪とやるので、守らないといけないという意識があったのではないか」

 「(攻撃時には)古橋亨梧の方がスピードあるけど、前田大然の方がフィジカルが強い上にプレッシングにいける」と見解を披露。守備の局面におけるプレーの強度を選考基準に含めた可能性があると主張していた。