ブンデスリーガ第15節が11日に行われ、ボルシアMGとドルトムントが対戦した。
今シーズンのボルシアMGは、ここまで5勝4分5敗で勝ち点「19」を獲得。守護神のヤン・ゾマーを筆頭に、主力に負傷者が出ている状況も相まって、なかなか上位に浮上できていない。一方、ドルトムントは8勝1分5敗で勝ち点「25」を積み上げ、現在6位。上位争いには加わりつつも、徐々にバイエルンとの勝ち点差が開き始めているという状況だ。
ボルシアMGは1-2で敗れた前節のボーフム戦からスターティングメンバーを1名変更。ラース・シュティンドルが3試合ぶりに先発に復帰している。また、左ひざ内側側副じん帯の部分断裂で長期離脱を強いられていた板倉滉も復帰。9月4日に行われた第5節マインツ戦(●0-1)で退場処分を受けて以来、およそ2カ月ぶりにメンバー入りを果たした。一方、ドルトムントは0-2と敗北を喫した前節ヴォルフスブルク戦からスターティングメンバーを2名変更。FIFAワールドカップカタール2022に臨むドイツ代表に選出されたニコ・シュロッターベック、ユリアン・ブラント、ユスファ・ムココらが先発に名を連ねた。
試合は開始早々の4分に動く。ホームチームのボルシアMGは左サイドから細かくパスを繋いで前進。ピッチ中央のライン間でユリアン・ヴァイグルからのパスを受けたシュティンドルがボールを持ち運び、ボックス内にスルーパスを送る。ヨナス・ホフマンが斜めの動きでこのパスに反応し、左足でネットを揺らした。ドイツ代表にも選出されたホフマンの今季5ゴール目で、ボルシアMGが先手を取っている。
対するドルトムントは19分、敵陣で前を向いたジュード・ベリンガムがフリーで浮き球のスルーパスを供給すると、ブラントが抜け出してペナルティエリアに侵入する。ももトラップでボールを収めたブラントが、反転から左足でフィニッシュを叩きこみ、ドルトムントが試合を振り出しに戻した。ブラントは今季4ゴール目となっている。
しかし、この日のホームチームはすぐさま攻撃へ転じる。前へ出る場面を増やして迎えた26分、ドリブル突破を試みたマルクス・テュラムが倒されて、敵陣右サイドでフリーキックを獲得する。このフリーキックをホフマンが蹴ると、ペナルティエリア内で待っていたラミ・ベンセバイニがヘディングシュートを沈めた。続く30分には自陣でボールを奪ったところからテュラムがドリブルを開始。一瞬のスピードアップで相手最終ラインを破ると、GKグレゴール・コベルもかわして無人のゴールに流し込む。テュラムの今季10ゴール目で、ボルシアMGがリードを広げた。
2点ビハインドとなったドルトムントは、前半も終盤に差し掛かった40分、ブラントの蹴った左コーナーキックをニクラス・ズーレが頭で合わせるも、ここはGKに阻まれる。しかし、こぼれ球をシュロッターベックが押し込み、ドルトムントが1点を返した。前半はこのままボルシアMGの1点リードで終了している。
後半に入ると早速ホームチームがスコアを動かす。46分、右サイド開いた位置でボールを受けたホフマンがタイミングを見て中央へ送ると、クアディオ・コネがワントラップから右足を振り抜く。このミドルシュートがファーサイドのネットを揺らし、後半立ち上がりの奇襲でボルシアMGが再びリードを2点に広げた。
その後はスコアが動かず時間が経過。試合終了間際の88分には、コネ代えて板倉がピッチに送り出される。今季のメインポジションだったセンターバックではなく中盤での出場となり、アディショナルタイムを含めて10分弱プレーした。
試合はこのままタイムアップ。ボルシアMGはブンデスリーガ2試合ぶりの白星に。板倉はわずかな出場時間ながらも、ブンデスリーガのピッチに立ってから日本代表に合流することとなった。一方、ドルトムントはホームチームよりも多くのシュート本数を記録しながら、終わってみれば2得点しか挙げられず。前後半ともに立ち上がりの失点がダメージとなり、ブンデスリーガ2連敗となっている。
ブンデスリーガは今節を最後に、FIFAワールドカップカタール2022の中断期間に突入し、再開予定は年明けとなっている。次節、ボルシアMGは2023年1月22日にレヴァークーゼンをホームに迎える。一方、ドルトムントは同じく22日、ホームでのアウクスブルク戦に臨む予定だ。
【スコア】
ボルシアMG 4-2 ドルトムント
【得点者】
1-0 4分 ヨナス・ホフマン(ボルシアMG)
1-1 19分 ユリアン・ブラント(ドルトムント)
2-1 26分 ラミ・ベンセバイニ(ボルシアMG)
3-1 30分 マルクス・テュラム(ボルシアMG)
3-2 40分 ニコ・シュロッターベック(ドルトムント)
4-2 46分 クアディオ・コネ(ボルシアMG)