【プレミアリーグ】マンチェスター・シティ1-2ブレントフォード(日本時間11月12日/エティハド・スタジアム)
先制点に続き、決勝点となった殊勲のゴール。決めたのは、W杯を戦うイングランド代表メンバー選考に漏れてしまった、ブレントフォードのアイヴァン・トニーだ。マンチェスター・シティ撃破の立役者に対して、ファンは「これが代表じゃないのか」と嘆いた。
【映像】王者シティを撃破したトニーの決勝点!
今年、代表初招集を経験した26歳のトニーは、この試合を前に13試合で8得点。ゴールを量産していたことから、W杯に臨む26名に選ばれる期待が高かった。今月初めには「W杯で母国のために戦うのが子供の頃からずっと夢だった」と熱い思いをSNSで綴っていたが、残念ながらメンバーに選ばれず、その夢は叶わぬものとなった。もしかしたら、そんな無念の思いをポジティブな力に変えて、ピッチに立っていたのかもしれない。
ブレントフォードが同点で迎えた試合終盤、10分のアディショナルタイムのうち7分が経過したところだった。シティのCKのこぼれ球を拾ったヨアン・ウィッサがケヴィン・デ・ブライネをかわして自陣からカウンターを開始。アタッキングサードまで持ち込み逆サイドにボールを送ると、ジョシュ・ダシルヴァが縦に勝負をして中央にグラウンダーのクロスを送り、最後はトニーが押し込んでこれが決勝点に。ABEMAの解説・松原良香氏は、ゴールを演出したウィッサとダシルヴァを称賛しつつ、ゴール前の巧みな動きでイルカイ・ギュンドアンの前に入ったトニーを「点の取り方をよく分かっている選手ですね」と評価した。
先制点に続いて、決勝点もマーク。今季、シティのホーム全勝に終止符を打ったトニーに、実況・小林惇希氏も「このゲームはトニーに始まり、トニーに終わるんでしょうか」と大興奮。コメント欄でも「トニー最高かよ」「トニー、タイミング完璧!」という称賛の声が並び、「これでイングランド代表じゃないのか」と嘆くファンもいたほどだった。
トニーを外したイングランド代表、ギャレス・サウスゲイト監督がこの結果を知った時、何を思うのだろうか。メンバー選びは苦渋の決断を伴うものであり、 “たられば”を言えばキリがないが、もしかしたら「やっぱり呼んでおくべきだった」と嘆くかもしれない。
(ABEMA/プレミアリーグ)