サッカー日本代表はFIFAワールドカップ・カタール大会ドイツ戦を1週間後に控える中、17日にカナダ代表と対戦。この試合で森保一監督は後半途中からDF吉田麻也(シャルケ)を投入して3バックシステムを試しているが、元日本代表コーチの山本昌邦氏が指揮官の意図を汲んでいる。

 森保一監督は1-1で迎えた後半40分、南野拓実(ASモナコ)を下げて吉田麻也を投入。両サイドが4バックシステム時よりも高い位置をとると、後半43分にDF山根視来(川崎フロンターレ)がポスト直撃の強烈なシュートを放っている。

 同監督はこれまで3バックシステムを試したことがほとんどなかったが、TV中継で解説を務めている山本昌邦氏は「伊藤洋輝(VfBシュツットガルト)と山根視来が高いポジションをとれる。特に山根視来は攻撃面での持ち味が活きる。決して守備的なオプションではない」と主張。山根視来に決定機が訪れたことに指揮官の意図が反映されたとの見解を示した。

 ただ山根視来は、後半アディショナルタイムに相手選手をペナルティエリア内で倒してPKを献上。これをFWルーカス・カバリーニに決められ、1-2で逆転負けを喫した。山本昌邦氏は再三にわたりセットプレーからの失点を改善すべきポイントに挙げている。

 また森保一監督は試合後のインタビューで、3バックシステムがオプションのひとつであることを明言。「本番でも3バックシステム採用の可能性がある」という主旨のコメントを残している。