存在感を発揮した
ワールドカップ・カタール大会がついに開幕した。開幕戦のカードは開催国のカタールと南米予選を突破したエクアドルとの一戦となった。
ゲームを支配したのはエクアドル代表だ。前半にエネル・バレンシアが2ゴールを決めてリードを得ると、その後は主導権を握り、0-2で勝ち点3を掴んだ。カタール代表には5本のシュートを打たれたが、どれも枠を外しており、エクアドル代表の堅守も光るゲームとなった。
英『SussexLive』では元ニューカッスルのアラン・シアラー氏がエクアドル代表のモイセス・カイセドを「傑出した選手」と呼び称賛している。
プレミアリーグのブライトンでプレイする中盤戦士で、昨季母国エクアドルからイングランドにやってきた。ベルギーへのローンを経験してからブライトンのトップチームでプレイするようになっており、イヴ・ビスマの放出もあって中盤で定位置を確保している。
チェルシーのエンゴロ・カンテと比較されるプレイヤーであり、守備面で強度の高さを披露する。カタール戦では2回のインターセプトを成功させて中盤を支配した。
このカイセドは攻撃面でも違いを作る。178cmと大柄な選手ではないが、体が強く簡単に倒れない。そのためマークをつかれてもドリブルでボールを運ぶことができ、カタールはカイセドの対応に苦労していた。
W杯は世界からの注目度が高く、すでにプレミアリーグで地位を確立しているカイセドだが、さらに評価は上がるかもしれない。レアル・マドリードが獲得を目指しているといった話もあり、ステップアップするのも時間の問題だといえる(データは『SofaScore』より)。