ASモナコ所属のFW南野拓実(27)は16日、リーグアン第11節・クレルモン戦で公式戦8試合ぶりに先発出場したものの前半途中で交代。FIFAワールドカップ・カタール大会前に出番が減る中、現地メディアから再び低評価を与えられている。
南野拓実は今年6月、出場機会を求めてリバプールからASモナコへ完全移籍。ただ開幕当初からサイドハーフで先発起用やフィジカル面を重視するスタイルにフィットできず、数試合で現地メディアからチーム内最低評価を与えられていた。
また先月18日のリーグアン第8節・スタッド・ランス戦でASモナコ加入後初ゴールを挙げたが、直近7試合つづけてベンチスタートとなるなど、序列低下が顕著になっている。
そんな中で迎えたクレルモン戦では、右サイドハーフで先発出場。しかし前半17分にマリ代表MFモハメド・カマラ(22)が一発退場。数的不利となる中、フィリップ・クレメント監督は前半21分に南野拓実とフランス代表FWウィサム・ベン・イェデル(32)の交代を決断。ASモナコは前半のうちに先制したが後半に同点ゴールを献上。その後は防戦一方の展開となったが、1-1で試合を終えている。
試合後、フランスメディア『Get Footballnews France』は南野拓実に対して「5」(10段階評価で「10」が最高点)と及第点以下の評価を与えると「カマラの一発退場の後、途中交代した選手のひとりだ。この試合で彼は何も悪いことはしていないが、自分をアピールする時間もなかった」と評している。
限られた時間で指揮官にアピールできなかった南野拓実。カタールW杯開幕まで1カ月に迫る中、ASモナコにおける序列低下に歯止めがかからない状況となっている。