スポルティングCP所属の日本代表MF守田英正(27)は、中盤センターのポジション争いで一歩後れをとっているようだ。1日、ポルトガル紙『ア・ボーラ』が伝えている。

 守田英正は7月1日、プリメイラリーガ(ポルトガル1部)のCDサンタ・クララからスポルティングCPへ完全移籍。4日の練習試合・UDヴィラフランクエンセ戦(ポルトガル2部)でデビューすると、13日のロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ戦では自らの縦パスからPKを誘発。さらに24日のセビージャ戦では前半途中からプレー。同選手のプレーが変化を生み出したとして、現地メディアから高評価を得ていた。

 そして30日のウルバーハンプトン・ワンダラーズ戦ではフル出場。中盤センターで安定感抜群のパフォーマンスを見せると、現地のファンが同選手を称賛。ポルトガル紙『レコルド』が「CDサンタ・クララから加入した守田英正は、ポジティブなパフォーマンスを披露。特に守備の部分では、1対1の局面におけるアグレッシブさが際立っていた」

 「ボールを持っているときは、つねにシンプルに、ワンタッチ、ツータッチでプレーしていた。スピードも兼ね備えているが、決して基準を無視することはなかった」と評価していた。

 ただ『ア・ボーラ』は「モリタが脅威を与えるも、ウガルテがリード」という見出しをうち、スポルティングCPの中盤の布陣に関する記事を掲載。

 「マヌエル・ウガルテと守田英正は、ルベン・アモリム監督のもとスタメンの座を争っている。シーズンを通して続くこのポジション争いはウルグアイ人がリードしている。しかし日本人が(シーズン開幕前に)多くの良い兆候を示しており、ウガルテに休養を与えていない」とし、守田英正の加入がチーム内に好影響をもたらしているとの見解を示している。

 スポルティングCPはウルバーハンプトン・ワンダラーズ戦で今季開幕前の練習試合をすべて消化。今月8日のプリメイラリーガ開幕節でSCブラガ戦と相対する。守田英正がウルグアイ代表MFマヌエル・ウガルテ(21)から定位置を奪えるか注目が集まる。