日本代表を率いる森保一監督が、日本代表合宿を前に取材に応じた。

 パラグアイ(2日:札幌)、ブラジル(6日:国立)、ガーナ(10日:神戸)、チリもしくはチュニジア(14日:吹田)との4連戦を控えるが、「試合だけでなく、活動期間全体が大切になります。1試合ごとの振り返り、課題を抽出しながらコンセプトを確認していくとともに、目の前の試合に向けてベースとオプション、試合の目的を持って戦えるように準備をしていきたいです。ベースの上積みとオプションの幅を広げることができると思います」とコメント。

 2021年11月以来の日本代表招集となった鎌田大地は今シーズン、フランクフルトの中心選手としてヨーロッパリーグ優勝。チームでは3-4-2-1のシャドーで起用されることの多い鎌田について起用法を問われると、「例えば4-3-3も4-2-3-1も、戦いの中でどちらでも戦えるようにしないといけません。大地についてはトップ下か、インサイドハーフとして考えています」と回答。「サイドハーフやボランチもできる選手だと思いますが、インサイドハーフかトップ下が、我々の今の戦い方ではハマるかなと思っています。(代表では1トップ起用もあったが?)トップは今もできると思います。タメも作れますし、ゴール前への迫力も鋭さを持っているので、状況によってはトップもできると思っています」と、複数の選択肢を持てる選手としつつ、起用イメージを話した。

 所属するリヴァプールでは出場時間が限られる一方、カップ戦では起用に応える結果も出してきた南野拓実については「試合出場時間が減っていたので、コンディションがどうかは関心を持って見ていた」とのことで、「出た試合で確率高く結果を出していますし、素晴らしい勝負強さを持っていると感じました。プレミアリーグでも足をつらず、90分間戦い抜けているということは、トレーニングからインテンシティが高く、普段から準備をして体を作っているのだろうと思っています」と、本人の姿勢を称え、コンディション面の不安はないと続けた。

 個人の評価において、大迫敬介(サンフレッチェ広島)についても言及。3月の代表戦ではGKで谷晃生(湘南ベルマーレ)を招集したが、今回は大迫を招集した。「議論になりました。2人とも代表に入るか、どちらかとも考えましたし、他の選手とも比較しました。前回から今回というところで、大迫のパフォーマンスが今は一番いいので、フラットにいいパフォーマンスをしている選手を招集すべきということで、下田崇GKコーチも推薦してくれましたし、議論をして決めました」と、広島での直近のパフォーマンスを評価しての招集と説明している。